6264 Rolex COSMOGRAPH DAYTONAとは?

サブマリーナ、GMTマスター、エクスプローラーなどのスポーツモデルを相次いでヒットさせてきたロレックスが、
いくつかのプロトタイプを経て1963年に投入したのが、
バルジュー社製のクロノグラフムーブメント搭載の
コスモグラフデイトナ(Rolex Cosmograph Daytona)でした。
Ref.6262、Ref.6264は、ハイビート化された改良ムーブメントを搭載して1965年頃登場したデイトナの第二世代モデルです。
ただすでに1964年に特許を取得していた、防水性を高めるねじ込み式プッシュボタンの搭載が見送られたため、ファーストモデルと同様、非防水となっています。
1970年頃ねじ込み式プッシュボタンを採用してオイスター化を果たした第3世代のデイトナ6263・6265が発売され、
6262・6264はたったの3~4年間ほどで生産終了となってしまった短命モデルです。
ファーストデイトナ6239との違いは?
デザイン的には特に変更はなく、
デイトナ・ファーストモデル6239との最大の違いは、前述した通り、
ムーブメントです。
ファーストモデル6239で搭載されていたのはバルジュー社の手巻きムーブメント
Cal.72B&Cal.722-1。
他社製クロノグラフにも多く採用されていたバルジュー社製Cal.72をロレックスが独自に改良し、精度を高めたものでした。
第2世代となる6262では、テンプが小型化され、毎時18,000振動だった振動数を、当時ではハイビートに属する毎時21,600振動までアップし、さらに精度を高めた
Cal.727に変更されました。

Cal.727では耐震装置のキフ・ウルトラフレックス機構を採用したほか、ヒゲゼンマイは耐磁性の高い合金製に。
1988年の手巻きデイトナ生産終了まで20年以上も採用された傑作クロノグラフ・ムーブメントです。
Ref.6262とRef.6264との違いは?

同時期に生産されたデイトナRef.6262とRef.6264との違いは、ずばり
ベゼルの仕様です。
Ref.6262には、
ステンレススチールベゼルが採用され、Ref.6264には
黒のプラスチックベゼルが使用されています。
プラスチックベゼルはステンレス製ベゼルに比べると耐久性に劣るため、その保存状態も価値を左右しますが、
破損してなくなっているものもあるほどなので、その存在自体が貴重なものとなっています。
前回のブログで取り上げた初代モデルRef.6239とRef.6241の関係性と同じですね。
Ref.6239はステンレスベゼルなのに対し、Ref.6241は
プラベゼルです。
デイトナRef.6264の相場は?!
その生産期間の短さから、ただでさえ流通量が少なく希少、とされているデイトナ6262&6264ですが、
実はレアデイトナの代名詞とも言える
「ポール・ニューマンダイヤル」が大多数を占めていることでも知られています。
やはり「ポール・ニューマンモデル(Cosmograph Daytona "Paul Newman")」は1000万円をゆうに超える高値で取引されています。
2016年4月サザビーズ(Sotheby's)に出品されたノーマルダイヤルのデイトナREF 6264は
562,500香港ドル(約800万円)で落札されています。

Rolex REF 6264/6239 DAYTONA CIRCA 1970
Estimate 280,000 — 380,000 HKD
SOLD FOR 562,500 HKD (Hammer Price with Buyer's Premium)
また、2016年12月サザビーズ(Sotheby's)に出品されたノーマルダイヤルのデイトナREF 6264は
162,500ドル(約1850万円)で落札されています。

Rolex REF 6264 DAYTONA CIRCA 1970
Estimate 25,000 — 50,000 USD
SOLD FOR 162,500 USD (Hammer Price with Buyer's Premium)
こちらはサブダイヤルが酸化して茶色くなっているので、通常モデルより高額落札になってと思われますが、
それでもポールニューマンモデルと比較すれば・・・・
2017年11月のフィリップス(Phillips)オークションにて、
白文字盤の6264デイトナ
”ポール・ニューマン”モデルは
312,500スイスフラン(約3530万円)で落札されています。

Rolex REF 6264 DAYTONA
Estimate CHF130,000 - 180,000
SOLD FOR CHF312,500
1年近く時期がずれているので単純には比べられませんが、それでもポールニューマンモデルの評価の高さが窺い知れますね。
いやー、家が買えちゃいそうです。
ヴィンテージロレックスの相場が上がっているのをひしひしと感じます。
しかしとにかく数が少ないということで、6264は市場価値の非常に高い腕時計と言えるでしょう。
デイトナRef.6264のレアモデルは?!
ポールニューマンモデルは言わずもがな、ですが、
デイトナ6264にはごく少数ですが、ティファニーWネームモデルや、金無垢モデルも存在しており、
オークションでものによっては1億円近い高額落札されています。
2017年5月フィリップス(Phillips)オークションにて、
6264デイトナ14KYG”ティファニーWネーム”モデルは、430,000スイスフラン(約4860万円)で落札されています。
Wネームというほかにも、サブダイヤルが経年変化によっていい具合に”トロピカル”になっていて、
ポールニューマンモデルではありませんが、かなり評価が高かったようです。

Rolex REF 6264 DAYTONA rare 14k yellow gold
tobacco-brown "tropical" subsidiary registers and bracelet, retailed by Tiffany & Co.
SOLD FOR CHF430,000
また、2017年6月クリスティーズ(Christie's)に登場した18KYGの”レモンポール”は、
871,500ドル(約9700万円)という超高値で落札されています。

Rolex REF 6264 DAYTONA 18k Gold
with Lemon ''Paul Newman'' Dial and White Numerals to the Subsidiary Dials
SOLD FOR USD 871,500
ちょっと遠い世界のお話のようですが・・・。
腕時計ってこんなに高いものもあるんですね。
さてさて、大掃除の季節がやってきましたね。
お宅には古い腕時計、たんすに眠っていませんか?
もしかして宝くじに当たるぐらいの、ものすごいお宝かもしれませんよ!
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