更新日:2025年12月25日
2026年2月6日に開幕される冬季オリンピック「ミラノ・コルティナ2026」。少し遡った話題となってしまいますが、オリンピックのオフィシャルタイムキーパーを務めるオメガ(OMEGA)から、開催まであと100日の節目となった2025年10月29日に「スピードマスター 38 ミラノ・コルティナ2026スペシャルエディション」が発表されています。
1932年ロサンゼルスオリンピックで全競技のタイムキーパーを務め、1936年のガルミッシュ・パルテンキルヘン大会で初めて冬季オリンピックの計時を担当したオメガ。90年以上にわたり、アスリートの伝説的な偉業を正確に記録し、様々な計時技術を進化させてきました。
その90年分の情熱をダイヤルへ凝縮させた38mmのスピードマスターが、非限定モデルのスペシャルエディションで絶賛発売中、となったのですからオリンピック&時計ファン達としては見逃せないモデルでしょう。
パウダースノーのように絶妙なホワイトラッカー仕上げのダイアル、スキー場のゲレンデを彷彿させる傾斜ありサブダイヤル、誇らしげにあしらわれたフィンガートレースパターンの“26”のデイト表示、各ディテールにオメガらしい遊び心が満載!氷や雪をも溶かさんばかりのチャレンジスピリットと白×青の爽やかなデザインのバランスも見事です。
本記事では、イタリアで開催されるオリンピック冬季大会を讃えた特別仕様のスピードマスター 38 ミラノ・コルティナ2026の躍動的な芸術美を分かりやすくご紹介します。
日本ではまだ知名度が少し低めのミラノ・コルティナ。本作&オリンピックのテンションを高めるために、簡単な雑学を。
ミラノ・コルティナは1956年に第7回冬季オリンピックが開催されており、その12年前の1944年にはコルチナ・ダンペッツオオリンピックが第二次世界大戦の影響で中止、“幻のオリンピック大会の地”としても知られています。
コルティナは景観が美しく、夏はハイキング、冬はスキーとヨーロッパ屈指の山岳リゾート地として多くの観光客をひきつけます。コルティナを囲む「ドロミーティ山塊」は、地質学的価値が高く2009年には世界遺産に登録、壮大な山々は“ドロミーティの女王”と称されています。
それでは、ミラノ・コルティナ2026スペシャルエディション522.30.38.50.04.001の見どころもまとめてみましょう。
≪ミラノ・コルティナ2026スペシャルエディションのセールスポイント≫
ドロミーティ山脈の魅惑的な世界と遜色ない“白と青の芸術”が絶景です。白×青のスピードマスターと言えば、「スピードマスター シルバー スヌーピー アワード 50周年記念モデル Ref. 310.32.42.50.02.001」が有名ですが、本作は文字盤にフロスト加工を施した青の転写模様を駆使し、上手い事冬季オリンピック特別仕様へと昇華させています。あまりにも気が早い話ですが、12年後のオリンピック2038大会で、“38”の遊び心が盛り沢山なスピードマスター 38を見てみたい、と想像するほど本作の完成度は高めです。
既存のオリンピックモデルはややインパクト少なめな印象もありましたが、本作はデザインセンスや配色が良く、38mmのケースサイズもあいまって、ジェンダーレスな装いに仕上がっています。購買意欲を煽る限定商法ではなく、本数制限のない特別仕様である点も、時間をかけて購入に踏み切りたい方にはありがたいですね。
値上げし過ぎ、昔は安かった、と揶揄されることも増えたオメガですが、“プロフェッショナル”ではなく「スピードマスター38」でリリースし、手を伸ばしやすい100万円以下の価格帯に落ち着けているのも、本作の大きなセールスポイントでしょう。値段に関しては思うところもありますが、トータルで分析すると表彰台レベルで健闘している、と結論付けさせて頂きます。
オリンピック開催のちょうど一年前には、シーマスター ミラノ・コルティナ2026がリリースされましたが、ムーンシャイン™ ゴールド製で税込価格3,069,000円とお高めだったため、本作へ人気が集中する可能性もありますね。
522.30.38.50.04.001のダイヤルは、ミラノ・コルティナ2026のエンブレムをモチーフにした“冬を彩る色彩”が満載です。淡いブルーのフロスト加工は、指先でなぞったような繊細な立体感を醸し出し、ドロミーティ山塊のような味わいをダイヤルにブレンドしています。
ホワイトのサブダイヤルには、特別なアジュラージュ装飾を施し、スキーコースさながらの変化のある斜面を楽しめます。クロノグラフ秒針のグラデーションカラー、デイト窓表示の“26”の特殊フォントはダークブルー、と白×青の配色バランスも巧みで、恒久的なレギュラーモデルとして発売して欲しいほど、カラーバランスもまとまっています。
ここからは522.30.38.50.04.001に雰囲気が近いオメガウォッチを見比べていきましょう。
「スピードマスター シルバー スヌーピー アワード 50周年記念モデル ref.310.32.42.50.02.001」
スピードマスター 38 ミラノ・コルティナ2026スペシャルエディションに一番似ているモデルで真っ先に思い浮かぶのは、「スピードマスター シルバー スヌーピー アワード 50周年記念モデル ref.310.32.42.50.02.001」でしょう!
2020年に登場した同モデルは、限定ではなくレギュラーモデル(!)で発売され、“スヌーピーアワードモデル”らしいユーモアや茶目っ気がてんこ盛りでした。サブダイヤルには宇宙服を着た愛らしいスヌーピー&“50TH ANNIVERSARY”表記を配し、裏面にはクロノグラフ機能と連動する“動く宇宙船に乗ったスヌーピー”があしらわれる、など参考定価¥1,133,000(税込)に、ワクワクするギミックが目白押しでした。
一番目に紹介してしまうと、本作の購買意欲に影響が出そう・・・?ご心配なく、こちらは簡単に購入できる代物ではありません。非限定、と言いつつ、発売年に予約した知人の元にもまだ順番は回ってきておりませんから。シルバースヌーピーは気合い入ってますよね。オメガは非限定モデルも凄いからたまりませんね。
「スピードマスターオートマチック丸井限定3510.20.00」
インダイヤルも白いスピマス&レアモノ、で連想するスピードマスターオートマチック 丸井限定モデル 3510.20.00も、デザインコード的に近いものがあります。海外では“アルビノ”の愛称で呼ばれる、白一色のデザインが目を惹きますね。しかもこのモデルは、39mmのステンレス製ケースにETA社製ベース(ETA2890A2ベースの自動巻きムーブメント Cal.1141)を搭載した、「リデュースド(※廉価版、普及を目的としたスピードマスターの派生種)」と冠されるヴィンテージで、かなりレアな組み合わせでした。
本作ミラノ・コルティナ2026をたられば基準で妄想すると、スピードマスター38ではなく39mmサイズのスピードマスターオートマチックとしてリリースされて、100万円以下だったら完璧だったでしょうね。
⇒「522.30.38.50.04.001のケースデザイン&サイズ」へ
「スピードマスター 40周年記念“アルビノ” 3593.20」
1997年にイタリア市場向けに500本限定で発売された稀少モデル スピードマスター 40周年記念“アルビノ” 3593.20。発売当時から900%前後高騰したリセールバリューの高いヴィンテージウォッチとしても有名です。
月並みな感想ですが、白文字盤のスピマスもカッコいいですね!
スピードマスター ホワイトシェル 3834.70.36
筆者個人の感想としては、スピードマスター ホワイトシェル 3834.70.36のように、インデックスにアラビア数字を配置した変わり種のスピマスでも面白かった気がします。
ここまではじけなくて良いとしても、現行では定番のセラミックベゼル以外(ステンレスベゼルやアルミベゼル?)をあえて採用して、第7回冬季オリンピックが開催された1950年代のヴィンテージっぽさを演出してもよかったかもしれません。
現行モデルの“ムーンウォッチプロフェッショナル”310.30.42.50.01.002と同じく、90の数字の上にドットがある「ドットオーバー90」を本作も採用していますし、お馴染みの陽極酸化処理を施したアルミニウム製ベゼルリングも見てみたかったですね。
「グランドセイコー“シュカブラ”SBGC247&SBGE275」
オメガ以外のブランドで522.30.38.50.04.001に似ているデザインは、グランドセイコーの限定モデル“シュカブラ”SBGC247&SBGE275でしょうか。北アルプスの大自然が生み出した雪の芸術「シュカブラ」を模したさざ波のような模様は、ただのホワイトダイヤルと一線を画す“冬の荒々しさ”を文字盤に再現しています。
522.30.38.50.04.001は、パッと見だとシルバースヌーピー+“シュカブラ”を混ぜたようなルックスをしていますよね。
グランドセイコー “雪渓”SBGJ277
オメガがやるとは思えませんし、それが正解とは言い切れませんが、白×緑のツートンカラーと雪白風のダイヤルパターンが涼しげな“雪渓”SBGJ277のような配色もアリだったと思います。白×青ではなく白×別色(緑)でシルバースヌーピーのようなスピマスは、ファンならずとも一度は見てみたいところです。イタリア国旗をイメージした、緑・白・赤のシルバースヌーピー風デザインのスピマスはかなりイケてますよね!?
522.30.38.50.04.001のサイズは横 38.0mm ×縦 45.2mm× 厚さ 14.75mmのステンレススチール製、捉え方次第ですが時計ファンの中でも賛否両論ありそうです。
白×青の清潔感のあるデザインと38mmサイズのバランスもよく、ユニセックスな可愛さがありますね。爽やかなメンズファッションを好む方、2026年の冬季オリンピック頃に結婚を予定している方達の記念ペアウォッチにも最適!?アイディア次第では、これ一本!で色々なアレンジができそうな点が長所と言えます。
逆に男性視点強めの見方をすると、レディース展開もしている38mm(324シリーズ)は、メンズウォッチとしては普通サイズよりもややコンパクトで、手首が太い男性にはミスマッチの可能性も。リデュースドで懐かしい39mmサイズ、40~42mmサイズ(+38mmサイズも展開)だともっとお得感があった気はします。スピマスはレパートリーの豊富さも魅力ですが、穿った見方をすると38mmサイズは「帯に短し、襷に長し」な側面が少しネックでしょうか。
522.30.38.50.04.001のムーブメントは、パワーリザーブ約52時間のCal.3330搭載。ブレスレットはオメガが特許取得済みの「コンフォートリリースシステム」を採用、バックル部分でサイズの微調整が出来るため、自分の手首に適したフィット感を調節できます。
“26”のオリンピックエンブレムと5つの輪(オリンピック・リング) が刻印されています。くど過ぎない味付けの嬉しい特別仕様ですね。
522.30.38.50.04.001は定価957,000円 (税込)、安いとも高いとも表現できる微妙な価格帯ですし、“ムーンウォッチプロフェッショナル”の現行モデルと値段を中心に見比べてみました。
ムーンウォッチの白文字盤は120万円台ですし、記念モデルのスピマスを100万円以下で入手できるのは素直に嬉しいポイントです。しかし欲を言えば、看板コレクションのムーンウォッチ(プロフェッショナル)としてリリースして欲しかった気もします。その方が100万円前後でもお買い得価格に感じますからね。
2017年に新コレクションとして登場したSS製ブルーダイヤルの「スピードマスター 38mm 324.30.38.50.03.001」の発売時の定価は税抜520,000円でした。値上げラッシュのギャップにいまだ慣れないですよね・・・
値付けはデリケートな問題なため、ピアゾスタッフ内でも本作の価格設定について少し話し合ったのですが、「ベルトをメタル以外(例※ナイロンストラップの310.32.42.50.01.001)にして、プロフェッショナルで100万円近い価格だともっと良かった」などのアイディアも飛び出しました。例えばブルーのナイロンストラップで100万円前後、ケースサイズ42mmのムーンウォッチの方が本作の38mmシリーズより需要が高くなりそうではあります。せっかくの522シリーズなのに、324シリーズの派生種っぽく見えるのもやや残念に思えます。
余談ですが、手巻き Caliber.1861を搭載した日本限定の「スピードマスター プロフェッショナル東京2020 リミテッド エディションズ」522シリーズはSSだと69万円でした。過去のオリンピックモデルの定価と比較すると、ここ数年の恐るべき値上がりを改めて実感します。2030年冬季オリンピックの頃は幾らになるのだろう、と心配になりますね。時計界の値上げの金メダリスト、にならないように何とか踏みとどまって欲しいものです。
GSの雪白やシュカブラ、シーマスター ミラノ・コルティナ2026、あるいはシルバースヌーピーやオリンピックオメガウォッチ、など比較候補を相当迷いました。熟考を重ねた末、値段・素材・ツートンカラーに近しいものがある“雪渓”SBGJ277と共通点、相違点を探してみました。
≪522.30.38.50.04.001とSBGJ277の違い≫
どちらも雪にまつわるデザインらしく、ホワイトダイヤルを上手く活かしていますが、バイカラーの使い方は結構違います。スピマス38 ミラノ・コルティナ2026は「青」の差し色をあの手この手で目立たせているのがエモいですね。個人的な感想ですが、12時位置の“speedmaster”表記の青色が好印象です!
ただ個人的意見を述べると、白×青の組み合わせはシルバースヌーピーアワードという大ヒット作を連想するため、白×別色(出来れば緑or青緑系)でリリースしたら手放しで褒められました。イタリアの国旗が緑白赤の配色、公式オリンピックページの色合いは青緑系が多い、というのが理由です。透き通る青空&整ったゲレンデっぽさのある、白×青も凄くいいので、この辺は好き好きではあると思いますが。
公式ページを見ながら“金メダルのスピマス”を夢想するのも面白いですよ!
⇒オリンピック公式ページ(外部リンク:www.olympics.com/ja/milano-cortina-2026)
本作のデザインを最高だ、とリスペクトした上で、合理的に問題点を定義している勉強になる動画をご用意しました。
「前回オリンピックはCK859のブロンズゴールドが素晴らしかったが、裏面のロゴが台無しにしていた」
「ケースバックは気にならないけど、厚みが少し残念」
「パリモデルの方がいいし、東京オリンピックの“ライジングサン”が一番だ」
意見や感想が割れていて、コメントを読むだけで勉強になりますね。本作のデザインは海外でも高く評価されていますが、他にもお洒落なオリンピック仕様のオメガウォッチは多数リリースされているので、歴代オリンピックモデルを復習しておくと購入の予備知識に役立ちますよ!
2026年のミラノ・コルティナ大会で、8競技116種目すべての計時を担当、新種目のSKIMO(スキーマウンテニアリング)の計時にも初めて挑むオメガ。冬季オリンピックでは初となるアスリートやゲストを招く特別なクラブハウス「オメガ ハウス」も開設し、“もうひとつのステージ”でも大会を盛り上げます。昼はスポーツ観戦と食事を楽しめるラウンジ、夜はセレブリティも顔を揃えるイベントスペースは、オメガのブランドアンバサダー達も集うため、もしかしたら大好きだった有名人と“記念となる時間”を過ごせる可能性も。
超一流アスリート達のスーパープレイをスピードマスター 38 ミラノ・コルティナ2026と一緒に現地観戦するのも、思い出作りに最適ですし今からオリンピックの開催が待ち遠しいですね。日本代表もオメガも、好記録目指してファイトです!
| モデル | スピードマスター 38 ミラノ・コルティナ2026
SPEEDMASTER 38 Milano Cortina 2026 |
|---|---|
| 型番(Ref.) | 522.30.38.50.04.001 |
| ケース素材 | ステンレススティール ホワイトエナメルのタキメータースケールを備えたブルーセラミック製ベゼル |
| ケースサイズ | 直径:38 mm 厚さ:14.75 mm |
| ブレスレット&バックル | ステンレススティール コンフォートセッティング付きフォールディングクラスプ |
| クリスタル風防 | 両面に無反射処理を施した、ボックス型強化サファイアガラス |
| 文字盤 | ホワイトラッカー仕上げ ライトブルーのフロスト加工 |
| ムーブメント | 自動巻きコーアクシャル キャリバー3330 毎時28,800振動、31石 |
| パワーリザーブ | 52時間 |
| 防水性 | 10 気圧 (100 メートル / 330 フィート) |
| 仕様 | 時・分・秒(スモールセコンド)・日付表示、クロノグラフ、タキメータ―、淡いブルーのフロスト加工を重ねたホワイトラッカーダイアル、ケースバックにミラノ・コルティナ 2026 オリンピックのロゴをあしらったメダリオン |
| 価格 | 957,000 円(税込) |
※掲載内容は2025年12月調査時点のものです。
※価格・仕様は予告なく変更される場合があります。
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