更新日:2025年11月10日

【2025年最新】世界一高価な時計とは?高額ランキングと価格高騰の理由を解説!

The 10 Most Expensive Watches In The World グラフ クラシック バタフライ ダイヤモンド&サファイア ウォッチ ブルーレザー

資産として扱われることも多い腕時計ですが、世界一高い時計とは何かご存知でしょうか。また、なぜそれほどまでに高額となるのでしょうか。この記事ではオークションピースに限らず、世界で最も高い時計をランキング形式でご紹介します。また、腕時計の価格が高騰する理由についても解説しています。

ランキングは販売・落札当時のドルベースです。円換算はあくまでも参考値としてご覧ください。当時のレートで円換算すると順位が入れ替わる場合もあります。

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オークションにおける時計の落札額ランキング(2024年時点)とともに、資産価値が高い腕時計の特徴をまとめています。

公式定価やオークションでの落札価格を含め、世界で最も高価な時計トップ10をご紹介します。

The 10 Most Expensive Watches In The World グラフ ダイヤモンド ザ・ハルシネーション プラチナ カラーダイヤモンド

第1位に輝いたのは、「グラフ ダイヤモンド ザ・ハルシネーション(Graff Diamonds The Hallucination)」です。プラチナのブレスレットに110カラットを超える希少なカラーダイヤモンドを散りばめ、万華鏡のように美しいアート作品を作り上げました。
2025年10月時点のレートで換算すると、84億100万円です。

こちらの作品ではホワイトよりも貴重とされているピンク、ブルー、グリーン、オレンジ、イエローなどのカラーダイヤモンドを、ハート、ペアシェイプ、エメラルド、マーキス、ラウンドという異なるカットに仕上げて組み合わせています。色も形も異なるダイヤがこれほどまでに調和するのは奇跡的であり、宝石鑑定師やデザイナー、職人チームの尽力の証と言えるでしょう。キング・オブ・ダイヤモンドであるローレンス・グラフが「ダイヤへの愛・情熱をすべて表現できる時計」と評するほどの逸品と思えば、この金額にも納得がいくのではないでしょうか。

グラフは「キング・オブ・ダイヤモンド」と称されたローレンス・グラフによって1960年に設立されました。ダイヤモンドの扱いにおいてトップクラスの実力を誇るイギリスのジュエリーブランドです。現在では原石の採掘からジュエリーへの加工・販売まで一貫して携わっています。時計分野ではダイヤモンドを使用したジュエリーウォッチを製造しており、安価なもので300万円台、デザインによっては1000万円を超えるものも珍しくありません。

The 10 Most Expensive Watches In The World グラフ ダイヤモンド ザ・ファシネーション プラチナ ペアシェイプダイヤモンド

第2位は「グラフ ダイヤモンド ザ・ファシネーション(Diamonds The Fascination)」です。プラチナ製のブレスレットにペアシェイプのダイヤモンドが隙間なくセットされ、この上なく贅沢な輝きを放っています。涙型の文字盤はダイヤモンドのフォルムと調和しており、時計というよりもアート作品のような印象です。38カラットのダイヤモンドは取り外してリングにすることも可能で、遊び心も感じられます。宝石の質や加工技術に加え、ジュエラーならではのデザイン性を踏まえたうえでの価格ですね。
2025年10月時点のレートで換算すると、61億1000万円です。

The 10 Most Expensive Watches In The World パテック・フィリップ グランドマスター・チャイム ステンレススティール ブラック・ローズゴールド文字盤

第3位は「パテック・フィリップ グランドマスター・チャイム(Patek Philippe Grandmaster Chime)」です。こちらは2019年のチャリティーオークション「オンリー・ウォッチ」のために作られた特別なモデルで、世界に1本しか存在しません。その証として、ローズゴールド文字盤の12時位置には「THE ONLY ONE」の文字が記されています。ミニッツリピーターやグランソヌリ、プチソヌリ、ワールドタイムなど20もの複雑機構が搭載されており、パテック・フィリップの技術の結晶とも言える作品です。
2025年10月時点のレートで換算すると、47億3500万円です。

ケースはステンレススティール製で、文字盤はデュアルフェイス仕様。片面はサーモンピンクのようなローズゴールド文字盤で、中央にはケース側面と同様のギョーシェ装飾が施されています。主な表示機能はムーンフェイズ、アラームサブダイヤル、昼夜のインジケーターです。もう片面はエボニーブラックの文字盤で、年月日、曜日、閏年のパーペチュアルカレンダーが配置されています。サブダイヤルなどは左右対称に配置されており、多機能ながらまとまりのあるデザインです。

パテック・フィリップは世界最古の独立したマニュファクチュールです。「世界三大雲上ブランド」の一つであり、世界最高の時計メーカーとも言われています。独立した家族経営で地位と名声を築き上げてきたパテックの腕時計は、品質や仕上げの美しさに加え、価格帯も世界最高水準となっています。現在最も安価なラインナップである「Twenty~4 Ref. 4910/1200A」の定価は2,570,000円であり、ゴールドモデルは600万円を超えるものがほとんどです。グランドコンプリケーション「グランドマスター チャイム Ref. 6300/403G」の定価はなんと7億6818万円!品物の良さはもちろん、ブランド価値の高さがうかがえますね。

The 10 Most Expensive Watches In The World ブレゲ No. 160 グランドコンプリケーション マリー・アントワネット

第4位は「ブレゲ No. 160 グランドコンプリケーション マリー・アントワネット(Breguet Grande Complication Marie Antoinette)」です。1783年、熱心なブレゲ愛好者であったフランス王妃マリー・アントワネットの衛兵が注文したもので、パーペチュアルカレンダー、ミニッツリピーター、パリの夜空の天体図など、可能な限りの複雑機構が詰め込まれています。王妃はブレゲの時計を多数所有していたほか、王族などの上流階級にブレゲの魅力を伝えた功労者でもあったそうです。この特別な時計の製作には40年以上というとても長い歳月がかけられたため、1793年の王妃の処刑に間に合わせることは叶いませんでした。しかし、ブランドを支援してきた彼女への追悼の品として1827年に完成され、大切に保管されていました。この時計に込められた技術や労力、歴史的価値は非常に大きなものがあります。
2025年10月時点のレートで換算すると、45億8200万円です。

ブレゲの創業者であるアブラアン-ルイ・ブレゲは、その発明力から「時計の進化を2世紀早めた男」とも言われています。中でも三大複雑機構である「トゥールビヨン」「ミニッツリピーター」「パーペチュアルカレンダー」の開発は非常に重要で、現代の一流ブランドにも多大なる影響を与えました。「ブレゲ数字」「ブレゲ針」などの独特な意匠も魅力の一つです。価格は安価なもので200万円台、コンプリケーションになると数千万円にも上り、パテック・フィリップに並ぶ超高級ブランドとして位置づけられています。

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The 10 Most Expensive Watches In The World ジャガー・ルクルト ジョエルリ101マンシェット ダイヤモンド

第5位は「ジャガー・ルクルト ジョエルリ101マンシェット(Jaeger-LeCoultre Joaillerie 101 Manchette)」です。こちらは女王エリザベス2世の在位60年を祝して特別に作られたものです。正方形の異なるピースをランダムに組み合わせることで、独創的でメリハリのあるデザインに仕上がっています。全体で576個のダイヤモンドがセットされており、王族に相応しい豪華絢爛な作品となりました。また、正方形のピースをよく見てみると、小さな文字盤が一つ埋め込まれているのが分かるでしょうか。ここには世界最小の機械式ムーブメント「キャリバー101」が搭載されています。このような歴史的価値や宝飾品としての価値、高度な時計製作技術が掛け合わされることで、非常に高い値段がつけられることとなりました。
2025年10月時点のレートで換算すると、39億7100万円です。

ジャガー・ルクルトは創業以来、自社一貫製造を続けており、「真のマニュファクチュール」とも呼ばれています。中でも同社が製造したムーブメントは品質が高く、パテック・フィリップやオーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンなどの名だたる高級ブランドにもムーブメントの提供を行ってきました。代表作はレクタンギュラーケースの「レベルソ」で、文字盤を反転収納するという独特の機構を備えています。その他にも個性豊かで味わい深いタイムピースが多く、特に“時計通”な人に好まれるブランドです。

The 10 Most Expensive Watches In The World パテック・フィリップ ヘンリー・グレーブス・ジュニア スーパーコンプリケーション No. 198.385 イエローゴールド 懐中時計

第6位は「パテック・フィリップ ヘンリー・グレーブス・ジュニア スーパーコンプリケーション No. 198.385(Henry Graves Supercomplication)」です。こちらはニューヨークの銀行家であり、歴史的に重要な時計コレクターとされているヘンリー・グレーブス Jr.氏の依頼を受けて作られました。この懐中時計のためだけに開発されたという特別なキャリバーは、24の複雑機構を搭載しています。実に7年もの年月をかけて製作した大傑作で、1933年の引き渡しから80年を経た2014年にオークションで落札されました。
2025年10月時点のレートで換算すると、39億7100万円です。

こちらは二つのダイヤルを持つイエローゴールド製の懐中時計で、直径70mm以上、重さ1ポンド(約453g)以上という大ぶりな作品です。片面にはパーペチュアルカレンダーやパワーリザーブ、セントラルアラーム機構やクロノグラフカウンターが配置されています。ケース側面のスイッチを操作すると、ソヌリやアラームのオンオフを切り替えたり、ミニッツリピーターを作動させたりすることが可能です。ミニッツリピーターではロンドンの「ビッグベン」で使われている「ウェストミンスターの鐘」が流れます。

もう片面にはシャンルヴェブルーのエナメルで覆われた星座図が描かれています。これはヘンリー・グレーブス Jr.氏の誕生地であるニューヨークシティから見渡せる星座をイメージしたものなのだとか。オーダーメイドならではの特別仕様ですね。外周の24時間表示で恒星時、6時位置のダイヤルで均時差、左右のインダイヤルで日の出・日の入りの時刻を示しています。

The 10 Most Expensive Watches In The World ショパール 201カラット ホワイト・ピンク・ブルー・イエローダイヤモンド ハート 隠し文字盤

第7位は「ショパール 201カラット(Chopard 201-Carat)」です。874個のカラフルなダイヤモンドが腕時計全体を覆い尽くし、まばゆいばかりの輝きを放っています。モデル名は使われているダイヤが計201カラットであることに由来しており、内訳はハート形のホワイトダイヤモンドが11カラット、ブルーダイヤモンドが12カラット、ピンクダイヤモンドが15カラット、そして本体のイエローダイヤモンドとホワイトダイヤモンドが163カラットです。一見すると豪華な宝飾品のようですが、隠しボタンを押すことでハート形の宝石が花開き、イエローダイヤモンドで飾られたゴールドダイヤルが顔を覗かせます。デザインや機構の独創性が光る1本です。
2025年10月時点のレートで換算すると、38億1900万円です。

ショパールは1850年に創業した老舗時計ブランドで、現在はジュエリーブランドとしてもよく知られています。宝石を用いたジュエリーライクなデザインはもちろん、カーレースとつながりの深い「ミッレミリア」やスポーツシックな「アルパインイーグル」など、メンズライクな時計も多数ラインナップしています。価格帯は100万円を超えるモデルが多く、高級ラインの一つであると言えるでしょう。

The 10 Most Expensive Watches In The World ジェイコブ ビリオネア・ウォッチ エメラルドカットダイヤモンド スケルトンダイヤル

第8位は「ジェイコブ ビリオネア・ウォッチ(Jacob & Co. Billionaire Watch)」です。一体となったケースとブレスレットに、大粒のエメラルドカットダイヤモンドがぎっしりと敷き詰められています。腕を動かすたびにきらきらと輝き、見ていて飽きることのない贅沢で美しい1本です。文字盤はスケルトン仕様で、ビリオネア・コレクションのために特別に開発された手巻き式ムーブメントおよびトゥールビヨン機構が繊細な印象を与えます。精巧なジュエリー技術と高度な時計製作技術が組み合わされたこちらのモデルは、まさに「富の象徴」とも言える逸品です。
2025年10月時点のレートで換算すると、27億4900万円です。

ジェイコブは、ジュエリーデザイナーであるジェイコブ・アラブが創業したアメリカの高級ブランドです。唯一無二の創造性をベースに、最高品質の素材と優れた職人技を用いてユニークなタイムピースを生み出し続けています。中でも「ビリオネア タイムレス トレジャー」は厳選された数多のイエローダイヤモンドやツァボライトを使用しており、希望小売価格はなんと35億2000万円とのこと。これは宝石そのものの価値だけではなく、クラリティ(透明度)が高くデザインに適した石を見つけ、1粒1粒に合わせて土台を微調整するという驚異的な作業に価値を与えたものでしょう。

The 10 Most Expensive Watches In The World ロレックス コスモグラフ デイトナ “ポール・ニューマン” ステンレススティール パンダ

第9位は「ロレックス コスモグラフ デイトナ “ポール・ニューマン”(Rolex Daytona “Paul Newman”)」です。白文字盤にブラックのインダイヤルを合わせた「パンダ」仕様で、これだけでも人気の高いデザインですが、この時計の価値はそれだけではありません。なんとこちらは、ハリウッドスターであるポール・ニューマンが実際に身に着けていた特別な一本なのです。1968年、妻のジョアン・ウッドワードがニューヨークのティファニーで購入したようで、ケースバックには、レース好きの夫に対する妻からのメッセージ“DRIVE CAREFULLY ME”が刻印されています。ポールにとっても愛着のある時計だったようで、金額では表せない価値のある1本ですが、2017年10月のオークションにて落札されました。
2025年10月時点のレートで換算すると、27億3900万円です。

このモデルの文字盤は「エキゾチックダイヤル」「ポールニューマンダイヤル」と呼ばれるようになり、この文字盤を持つ個体は比較的人気が高くなっています。インダイヤルにプリントされたアラビア数字と四角形のマーカーがポイントです。

ロレックスは世界トップクラスの知名度を誇る時計ブランドです。国内でもその名をよく知られており、数多くの有名人がロレックスの時計を着用しています。中古市場を含めると数万円~数十万円程度で販売されているものも多く、他の高級ブランドに対して比較的手ごろな印象です。しかし、人気コレクションである「デイトナ」をはじめ、定価での購入は難しいとも言われています。また、「デイトナ アイスブルー」などの超人気モデルや希少価値の高いヴィンテージモデルはプレミア価格が付いており、資産としての需要も大きいです。

パテック フィリップ Ref. 1518

【2025/11/10追記】10位は2025年11月にジュネーブで開催されたフィリップス(Bacs & Russoと共同)の“Decade One”オークションにおいて落札された、ステンレススチール製の「パテック・フィリップ  Ref. 1518」です。1941年に発表されたこの時計は世界で初めて量産された永久カレンダー・クロノグラフウォッチで、Ref.1518は当時ほとんど金無垢で製作されていましたが、ステンレススチール製はわずか4本しか知られていません。しかもケースの蓋の裏側にある「1」という数字から、その最初のモデルであると認知されており、コレクターにとってもあまりにも特別な1本なのです。

フィリップス公式によるこの時計の紹介は”PLEASE NOTE, THIS LOT IS A PREMIUM LOT.”と始まり、オンライン入札が行われず、プレミアムロット事前登録手続きを済ませた電話入札者、不在者入札、あるいは会場にいる人々だけが入札できることが周知されていました。最終的に落札したのは電話入札者でした!
落札価格はバイヤーズプレミアムを含めて1419万スイスフラン(約1760万ドル)、2025年11月のレートで換算すると約27億1100万円です。

The 10 Most Expensive Watches In The World パテック・フィリップ グランド&プチソヌリ ミニッツリピーター

おまけとして、第11位は「パテック・フィリップ グランド&プチソヌリ ミニッツリピーター(Grande and Petite Sonnerie Minute Repeater)」です。チャリティーオークション・オンリーウォッチ2024にて出品された1点もので、パテック・フィリップのグランドコンプリケーションとしては貴重なステンレススティールを採用しています。文字盤には渦を巻くようなギョーシェ彫りを施し、ブルーグリーンのグラン・フーエナメルで鮮やかに仕上げました。インデックスにはバゲットカットダイヤモンドを使用しています。
2025年10月時点のレートで換算すると、26億6800万円です。

こちらはパテックのカタログの中で2番目に複雑な時計と言われており、3つの究極のチャイム機構を備えています。グランドソヌリでは正時と毎15分、プチソヌリでは正時のみを告知。任意のタイミングでチャイムを鳴らすミニッツリピーターも搭載しています。

The 10 Most Expensive Watches In The World パテック・フィリップ パーペチュアルカレンダー ステンレススティール 4本限定

さらにおまけとして、第12位「パテック・フィリップ パーペチュアルカレンダー(Perpetual Calendar) Ref. 1518」のステンレススティールモデルをご紹介します。こちらは第10位に登場したモデルと同じですが、2016年に1100万ドル(当時のレートで約12億円)で落札されました。パテック・フィリップが初めて永久カレンダークロノグラフにステンレススティールを用いたというこちらのモデル。計281本のほとんどがイエローゴールド製で、SSモデルはたったの4本しか存在しません。通常であれば貴金属を使用した時計の方が高額となりますが、類まれなる希少性とパテックの歴史における重要性から、その資産価値は何倍にも膨れ上がっています。ムーンフェイズにパーペチュアルカレンダー、クロノグラフを備えた高機能モデルで、場面を選ばない洗練されたデザインも魅力の一つです。
2025年10月時点のレートで換算すると、16億8000万円です。

存在が確認されている4本のうち2本は、1944年に小売業者であるジョセフ・ラングにて販売されたことが分かっています。その後、それらは90年代および2000年代に市場に出され、落札されました。コレクター垂涎の品ということで、今後の動向にも注目が集まります。

The 10 Most Expensive Watches In The World パテック・フィリップ ワールドタイム フライバッククロノグラフ ステンレススティール

時計という実用品の枠を超える高額品の数々でしたね。では、なぜこれほどまでに価格が高騰するのでしょうか。その理由は「金や宝石が使われているから」という単純なものではなく、技術・歴史・希少性・芸術性・ブランド力などが複雑に絡み合っています。ここでは腕時計が高額となる主な理由を解説します。

腕時計の価格を最も左右するのは、「どれだけ希少か」ということです。この世に1点しか存在しない「ユニークピース(Unique Piece)」や、ごく少数のみ製造された限定モデルは、コレクターの間で天文学的な価値を有しています。

例として挙げられるのが、3位に輝いた「パテック・フィリップ グランドマスター・チャイム Ref. 6300A」です。こちらは世界にただ1本だけ作られたもので、2019年にオークションにて約38億円で落札されました。パテック・フィリップというブランド力はもちろんですが、この希少性が落札額を押し上げたと言っても過言ではありません。

高級時計の中には複雑機構(コンプリケーション)を搭載するモデルも多く、その内部は数百もの微細な部品で構成されています。特にトゥールビヨン、ミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダーなどの超複雑機構(グランドコンプリケーション)の製作には、高度な開発力や技術力が求められます。

これらは人間の手で一つひとつ調整されており、1本を完成させるのに数年かかることもあるのだとか。製作難易度もさることながら、手間暇かけて完成された作品には素材以上の価値があることでしょう。

ドレスモデルやジュエリーウォッチに限らず、世界の最高峰ブランドでは腕時計のルックスも重視しています。部品の角の面取りやポリッシュ、彫金、エナメル加工、ジュエリーセッティングなど、熟練職人の繊細な手仕事によって時計が完成するのです。

そうして完成した腕時計は職人が受け継いだ伝統技術の賜物であり、仕上がりの美しさは芸術作品にも匹敵します。そうした芸術的な価値も価格に反映されていると言えるでしょう。

もちろん、素材自体の価値も無視できません。プラチナやピンクゴールド、流通量が極めて少ない貴石などを使用した時計は、それだけで価格が上がります。

例として挙げられるのが、1位に輝いたグラフの「ダイヤモンド ハルシネーション」です。希少かつ大粒のカラーダイヤモンドをふんだんに用いたことで、約55億円という衝撃的な価格がつけられました。また、ウブロの「ビッグ・バン パライバ」は採掘量がダイヤモンドの10000分の1と言われる「パライバトルマリン」を贅沢に使用したもので、定価2451万~3128万円で販売されていました。

さらに、「宝石をどう配置し、どんな芸術として仕上げたか」ということも非常に大切です。宝飾時計の分野ではジュエリーアートの完成度によって価格が左右されており、素材の希少性に加えて職人の装飾技術も重要なポイントと言えるでしょう。

パテック・フィリップやロレックス、オーデマ・ピゲなどの高級ブランドは、100年以上にわたる歴史をバックボーンに持っています。その中で王族や著名人、歴史的事件に関係する時計がある場合、さらに価格が上昇することがあります。

実際には、その時計が「誰のために作られたか」あるいは「誰が所持していたか」という歴史が重視されることが多いです。8位にランクインした「ポール・ニューマン」のほか、スティーブ・マックイーンの「モナコ」、エルヴィス・プレスリーの「オメガ・ティファニーWネーム」、エリック・クラプトンの「パテック・フィリップ Ref. 249」、マーロン・ブランドの「ロレックス GMTマスター Ref. 1675」など、著名人が所有していた時計はオークションで数十倍の価格になることもあります。

超高級時計は「使うもの」ではなく「投資・文化遺産」として扱われることが多いです。そのため世界中のコレクターの間で競り合いが発生し、価格が跳ね上がります。特にパテック・フィリップやロレックスのヴィンテージモデルは年々価値が上昇しており、資産としての評価も高いです。実際に、オークションでの落札額上位のほとんどをパテック・フィリップが占めています。

このように、先に挙げた理由によって高い付加価値を持つ時計が、消費者間の競争によってさらに高騰しているという現状です。

腕時計は、いまや高級車にも引けを取らない贅沢品の一つです。「時間を知るための道具」に留まらず、希少価値や芸術的価値、ブランド・所有者の歴史的価値など、幅広い価値を携えることで価格を高めています。今回ランクインしたモデルにも様々な背景がありましたね。

思いもよらない理由で価値が上がることもあるため、腕時計投資には大きな夢があると言えるでしょう。時計買取のピアゾではできるだけ高額での買い取りを目指し、オークション方式での査定を行っています。手数料や宅配送料は無料で、査定額にご納得いただけない場合はお断りいただくことも可能です。ぜひお気軽にご利用ください。

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