更新日:2026年04月16日

「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ2020」開催決定!

2020年6月、世界中の時計ファンが「今年は新作を拝めないのではないか」という不安に包まれていた中、驚くべきニュースが舞い込んできました。パンデミックの影響でバーゼルワールドやウォッチズ&ワンダーズが相次いで中止・延期となる異例の事態。その停滞した空気を切り裂くように発表されたのが、この「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ(Geneva Watch Days)2020」。

今回は、2020年6月現在の視点から、この「分散型」という全く新しい形式の時計見本市が、今後の時計界にどのような革命を起こすのか、そして注目すべきブランドの動向をディープに解説します。

「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ2020」8月下旬に開催決定!ブルガリ、ブライトリングなど9社

「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ2020」は、ジュネーブ州の支援を受けて2020年3月に発足し、複数のラグジュアリーウォッチブランドによって、2020年8月26日から29日まで実施されます。このイベントはバーゼルワールドとウォッチ&ワンダーズがキャンセルされた今、2020年に開催される唯一の複合型時計見本市のイベントとなります!

この見本市を主導したのは、ブルガリのCEOであるジャン・クリストフ・ババン氏。彼は、LVMHウォッチ部門の各ブランドや独立系ブランドに呼びかけ、「物理的な距離を保ちつつ、情熱を共有する」場を作り上げました。

参加ブランドは、「ブルガリ(BVLGARI)」、「ブライトリング(BREITLING)」や「ドゥ・ベトゥーン(DE BETHUNE)」「ジェラルド・ジェンタ(Gerald Genta)」「ジラール・ペルゴ(Girard Perregaux)」「H.モーザー&シー(H.Moser&Cie.)」「マックス・ブッサー(MB&F)」「ユリス・ナルダン(Ulysse Nardin)」「ウルベルク(URWERK)」など9社。

「ジュネーブ ウォッチ デイズ 2020」参加予定ブランド

6月現在、発表されているのはこれら有力ブランドの結束です。大手グループの枠を超え、ブランドが「有志」として集まる形式は、従来の巨大見本市に対するアンチテーゼとも言えます。我々愛好家にとっては、よりブランドとの距離が近い、密度の高い情報発信が期待できるのです。

他の多くのメゾンもこのイベントに参加することに賛同しており、今回の発表でははっきりと言及されませんでしたが、公式サイトにはすでに”Associated Brands”として、HYT(エイチ・ワイ・ティー)、Louis Moinet(ルイ・モネ)、Maurice Lacroix(モーリス・ラクロワ)の名前が掲載されていましたので、こちらの参加はほぼ確実でしょう。他にどんなブランドが参加するのか、楽しみですね!現在までに聞こえてきている、あるいは期待されている注目ポイントを深掘りします。

ブルガリ(BVLGARI):薄型へのさらなる挑戦

オクト フィニッシモ」で世界記録を塗り替え続けるブルガリ。今回の見本市では、さらに「素材の融合」を推し進めたモデルの登場が噂されています。単なる薄さだけでなく、実用性をどう高めてくるかに注目です。
ゼニス(ZENITH):エル・プリメロの「リバイバル」と「未来」

先日の「シャドウ」発表でも界隈を賑わせたゼニスですが、この8月に向けて、1969年のヘリテージを現代的に再解釈した「クロノマスター」のさらなるバリエーションが期待されています。
ブライトリング(BREITLING):ジョージ・ケーン体制の集大成

「モダン・レトロ」を掲げ、ヴィンテージファンと新規ファンの両方を虜にしているブライトリング。特にクロノマットの刷新が話題ですが、この見本市ではさらに「海・空・陸」の各カテゴリーから、驚きのある新作が投入されるでしょう。

「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ2020」は従来のような大会場に各ブランドが集結する形ではなく、ジュネーブ市内のホテルを中心に新作モデル発表や時計製造ワークショップを実施することとなっています。また、訪問客を迎えるレセプションデスクでは、4日間のイベント開催中、小売業者やメディア関係者が各ブランドとのアポイントメントをスムーズに進められるようにサービスを提供するとのこと。

「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ2020」8月下旬に開催 Access Registration Form

今回イベントに参加可能なのは、小売業者及びメディア関係者のみとなっており、一般ユーザーは残念ながら参加できないようです。COVIT-19のリスクが全くゼロになったわけではありませんので、これは仕方ないですね。

デジタルサポートプラットフォーム(www.gva-watch-days.com)では、すでに小売業者やメディア関係者の登録を受付けており、各ブランドとのアポイントメントが可能。また、同サイトでは元・ジュネーブ市長で現・スイス連邦共和国・ジュネーブ州議会議員のピエール・モデ氏の支援を受け、運営委員会によって交渉されたレートでホテルの宿泊予約できるようになっています。 5月末より、本サイトにてジュネーブ市の地図上でブランドごとに異なる展示会場が案内されます。

目先を少し変えて考えてみましょう。これまでの大規模見本市は「B to B(業者向け)」の色合いが強かったのですが、今回のジュネーブ・ウォッチ・デイズは、SNSやデジタルプラットフォームを駆使した「B to C(ファン向け)」の側面を強化しています。

ジュネーブの各ブティックが会場となることで、ブティック限定モデルや、特定の地域でのみ展開される希少なピースに光が当たる可能性が高まっています。

大げさな展示装飾ではなく、時計そのもののスペックやストーリーを、少人数のサロン形式で伝える。これは、時計本来の「工芸品としての価値」に立ち返る動きかもしれません。

「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ2020」イベント開催予定

「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ 2020」では、メディアや小売業者の皆様のディナーやパーティも予定されているとのこと。ジュネーブは、世界で最も安全な都市の1つとして、COVID-19との戦いに効率的且つ模範的であると証明されています。本イベントは、スイス連邦とジュネーブ州によって定義された予防対策に厳格に準拠して実施されます。

2020年6月現在、私たちは未曾有の状況にいますが、時計ブランドたちの歩みは止まっていません。むしろ、限られたリソースの中で「本当に作るべき時計は何か」を研ぎ澄ませている時期だと言えます。

8月末に開催されるジュネーブ・ウォッチ・デイズは、単なる新作発表会ではなく、時計界がデジタルとフィジカルの最適解を見つけ出す「実験場」になるでしょう。

ウブロの銀座ブティックオープンや、こうした世界的な見本市の新たな動き。これらが重なり合い、2020年後半、私たちの腕元にどのような新しい感動が届くのか。今は期待を胸に、ジュネーブから届く続報を待ちましょう。

このブログでは、今後も発表される新作の詳細を、技術・デザイン・資産価値の多角的な視点から追いかけていきます。ぜひチェックを忘れずに!

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