更新日:2026年03月09日

ロレックス現行ムーブメント一覧【2026年版】全キャリバー解説(3235・3285・4131・7135など)

来月に迫ったロレックスの新作発表。毎年この時期になると「今年はどのモデルが刷新されるのか」「新しいムーブメントは登場するのか」という話題でウォッチ愛好家の期待が高まります。そこで本記事では、2026年3月時点でロレックスが現行ラインナップに搭載している全キャリバーを系統別に整理し、それぞれの技術的特徴・搭載モデル・選び方の指針をまとめました。新作発表を2倍楽しむための「予習」として、ぜひ最後までお読みください。

ロレックス現行ムーブメント一覧2026年版 キャリバー3235・7135を含む全キャリバー解説

ロレックス現行ムーブメント一覧2026年版 キャリバー3235・7135を含む全キャリバー解説

目次

多くのブランドが他社製ムーブメントを採用するなか、ロレックスは設計・製造・組立・調整までを自社で行う「マニュファクチュール」であり、ムーブメント開発も自社主導で行っています。この判断の背景には、100年以上にわたる独自の「時計哲学」があります。

ロレックスのムーブメント製造工程 自社一貫製造によるキャリバー品質管理の様子

ロレックスのムーブメント製造工程 自社一貫製造によるキャリバー品質管理の様子

ロレックスが現在のような完全自社製ムーブメント体制を確立した転換点として語られるのが、2004年のManufacture des Montres Rolex SA(旧Aegler SA、スイス・ビール/ビエンヌのムーブメント製造会社)の完全買収です。ムーブメント設計から素材開発、部品加工、組み立て、検品に至るすべてを社内でコントロールするこの体制は、時計産業においても異例の徹底ぶりです。

さらにロレックスは、スイス公式クロノメーター検査機関(COSC)の基準(日差−4/+6秒以内)を大幅に超える「高精度クロノメーター(Superlative Chronometer)」認証を独自に設けており、全製品に日差−2/+2秒以内の精度を保証しています。この認証はCOSCによるムーブメント単体テストに加え、ケーシング後の完成品を対象とした独自の社内検証によって担保されるものです。

「ロレックスのムーブメントを知ることは、単に機械の仕組みを学ぶことではありません。それは、なぜこの時計が50年後も動き続けられるのかという問いへの答えでもあります。」

① 垂直統合による品質管理
外部サプライヤーへの依存をゼロにし、すべての工程を社内でコントロールしています。品質の一貫性と技術的秘匿性を同時に実現するための戦略です。

② 独自素材の内製化
パラクロム・ヘアスプリング(ニオブ・ジルコニウムを主成分とする独自合金)やオイスタースチール(904L系高合金ステンレス鋼)など、独自素材を自ら開発・製造しています。

③ 超長期サービス体制
メカニズムの標準化と部品の長期供給体制により、数十年後のオーバーホールにも対応できる設計思想を貫いています。「資産としての時計」という価値観を裏打ちする姿勢です。

ロレックスのムーブメントにおける卓越性

上・左から)パラクロム・ヘアスプリング、シロキシ・ヘアスプリング、バランススタッフ
下・左から)クロナジー エスケープメント、パラフレックス ショック・アブソーバ、リバーシング ホイール

ロレックスにおける『垂直統合』とは、単なる経営戦略ではなく、時計を構成する微小なパーツの素材開発から設計・製造に至るまで、すべてを自社で完全にコントロールするための必然的な製造体制です。ロレックスが公式に卓越性の証として示す主要部品を以下に解説します。なお、クロナジー エスケープメントとダイナパルス エスケープメントについては後の専用セクションで詳しく取り上げます。

パラクロム・ヘアスプリング
2005年に発表されたロレックス独自の金属合金製ヘアスプリングです。ニオブ・ジルコニウムを主成分とする独自合金を陽極酸化処理することで生まれる青色が特徴で、磁場の影響を受けにくく、温度変化にも安定した性能を発揮します。耐衝撃性・耐食性にも優れており、現行の3200系・3285など主要キャリバーに搭載されています。

シロキシ・ヘアスプリング
2014年にCal.2236へ初めて採用された、シリコン製ヘアスプリングです。パラクロムが金属合金製であるのに対し、シロキシはシリコンという異なるアプローチをとっています。スモールサイズ・ミッドサイズ・薄型モデルのために専用設計されており、弾性と剛性、軽さと耐性を高い次元で兼ね備えています。Cal.2232・2236に搭載されています。

セラミック製バランススタッフ
ランドドゥエラーのCal.7135に採用された最新部品です。バランスホイールの軸(テンプ軸)に特許取得済みのセラミック素材を採用することで、強い磁場への耐性を確保しています。最新のレーザー技術で成形・研磨されており、精度追求の姿勢を体現するロレックスの新たな象徴とも位置づけられています。

ダイナパルス エスケープメント(概要)
2025年にCal.7135へ初搭載された次世代脱進機です。シリコン製部品で構成され、5Hz(36,000振動/時)の高振動と高いエネルギー効率を両立しています。詳細は後述の「Cal. 7135 × ダイナパルス エスケープメントの革新」をご参照ください。

クロナジー エスケープメント(概要)
2015年より現行主要キャリバーに採用されている脱進機です。ガンギ車とアンクルの形状を独自に再設計することで高いエネルギー効率を実現し、70時間パワーリザーブの達成を支えています。詳細はキャリバー各論でも触れています。

パラフレックス ショック・アブソーバ
2005年に発表されたロレックス独自の耐衝撃機構です。2つの独立した部品が連動し、日常使用で生じる衝撃のエネルギーを分散させます。一方の部品が衝撃を受けるたびにたわんで元に戻り、もう一方がテンワとアンクルの機能を維持するよう自ら移動します。この独自の動きにより、あらゆる状況下でムーブメントの計時性能が保護されています。

リバーシング ホイール
1952年に特許を取得した、自動巻き機構の要となる部品です。パーペチュアルローターの回転方向に関係なくメインスプリングへエネルギーを伝達します。常時稼動するため高い耐久性が求められており、アルミニウムに表面処理を施した赤色のホイールはロレックスの自動巻き機構の象徴的な存在です。

パーペチュアルローター
1931年に特許を取得した、現代の自動巻き時計の原点ともいえる機構です。アンバランスな半月形のローターが重力に引かれて双方向に回転し、その運動エネルギーをリバーシング ホイールを経てメインスプリングへ伝達します。ロレックスはこのパーペチュアルローターを継続的に進化させており、現行モデルへの搭載でも中心的な役割を担い続けています。

個別のキャリバーを学ぶ前に、まず世代の流れを把握しておくと整理がしやすくなります。

世代 時期 特徴
旧 3100 系 ~2015年代 旧世代の主力(例:Cal.3135)。現在は後継に移行済み
現行 3200 / 2200 系 2015年~現在 スポーツ・ツールウォッチの中核。クロナジー エスケープメント搭載
4100 系 2000年~現在 クロノグラフ専用(デイトナ)。通常ラインはCal.4131、ル・マン記念モデル専用にCal.4132が存在
9000 系 2012年~現在 スカイドゥエラー専用。最複雑機構を担う
7100 系 2022年~最新 ドレスウォッチ・次世代技術の旗手。Cal.7135がダイナパルス エスケープメント搭載
ロレックス キャリバー3235 クロナジー エスケープメント搭載の現行主力ムーブメント接写

ロレックス キャリバー3235 クロナジー エスケープメント搭載の現行主力ムーブメント接写

スポーツモデルからドレススポーツまで幅広いラインナップを支える、現行ロレックスの中核をなす系統です。2200系は小径サイズ用、シロキシ・ヘアスプリングを採用。3200系はクロナジー エスケープメントとパラクロム・ヘアスプリングの組み合わせにより、高い磁気耐性と70時間のロングパワーリザーブを実現しています。

キャリバー 主要搭載モデル 振動数 パワーリザーブ 主な特徴
Cal. 2232 オイスターパーペチュアル 28 / 31 / 34 28,800 bph 約55時間 シロキシ・ヘアスプリング(シリコン製)採用。小径サイズのノンデイトモデル専用キャリバー。
Cal. 2236 レディ デイトジャスト 31、ヨットマスター 37 28,800 bph 約55時間 Cal.2232と同様にシロキシ・ヘアスプリング(シリコン製)を採用。デイト機構付きのレディース向け主力キャリバー。
Cal. 3230 オイスターパーペチュアル 36 / 41、サブマリーナー(ノンデイト)、エアキング 28,800 bph 70時間 デイトなし版の主力。クロナジー エスケープメント+パラクロム・ヘアスプリングにより高い磁気耐性を発揮。
Cal. 3235 サブマリーナー デイト、シードゥエラー、ディープシー、デイトジャスト 36 / 41、ヨットマスター 40 / 42、エクスプローラー 36 / 40 28,800 bph 70時間 現行で最も多くのモデルに搭載される「主力エンジン」。旧Cal.3135の後継。部品供給・修理実績ともに業界最高水準。
Cal. 3255 デイデイト 36 / 40 28,800 bph 70時間 曜日表示(インスタント切り替え)と日付コンプリケーションを搭載。ロレックスのフラッグシップ機構。
Cal. 3285 GMTマスターII、エクスプローラーII 28,800 bph 70時間 GMT針を24時間表示ベゼルとは独立して調整可能。旅行者・パイロット向けに特化した機構。

Cal. 3235 ── 「主力エンジン」のポテンシャル

Cal.3235は旧世代Cal.3135を置き換える形で登場し、現在ではロレックスの幅広いラインナップに搭載される最重要キャリバーです。クロナジー エスケープメントの採用により従来のスイスレバー脱進機比で約15%のエネルギー効率向上を達成し、パワーリザーブを従来の約48時間から70時間へと大幅に延長しています。搭載モデルの多さゆえ、流通量・アフターパーツの入手性ともに業界最高水準を誇ります。

Cal. 3285 ── 旅する人のための独立GMT針

Cal.3285を搭載するGMTマスターIIとエクスプローラーIIは、同じキャリバーを共有しながら、GMT機能の使い方に重要な違いがあります。

ロレックス GMTマスターII、エクスプローラーII --Cal.3285搭載モデル

GMTマスターIIの特徴は、回転式24時間ベゼルとの組み合わせです。時針を単独で動かしてローカルタイムに合わせ、24時間針と回転ベゼルを使うことで第三のタイムゾーンまで同時表示できます。ローカルタイム・本国時間・任意の第三国時間と、最大3つの時刻を同時に把握できる実用性は、航空会社のパイロットの要望から生まれたモデルらしい機能といえます。

エクスプローラーIIは、もともと洞窟探検家など昼夜の区別がつかない環境下での使用を想定して1971年に誕生したモデルで、オレンジ色の24時間針は当初「今が午前か午後か」を瞬時に判別するために備えられました。第2世代(Ref.16550)以降は時針を単独で動かせるようになり、固定式24時間表示ベゼルとの組み合わせでGMTウォッチとしての機能も備わりました。GMTマスターIIとの違いは、ベゼルが固定式である点で、第三のタイムゾーン表示はできませんが、昼夜判別という原点の機能と2タイムゾーン表示を両立したモデルです。海外出張が多いビジネスパーソンにも高く評価されています。

ロレックス コスモグラフ デイトナ キャリバー4131搭載 現行クロノグラフモデル

ロレックス コスモグラフ デイトナ キャリバー4131搭載 現行クロノグラフモデル

キャリバー 主要搭載モデル 振動数 パワーリザーブ 主な特徴
Cal. 4131 コスモグラフ デイトナ(現行通常ラインナップ全モデル) 28,800 bph 約72時間 2023年登場。旧Cal.4130以来23年ぶりの新クロノグラフキャリバー。クロナジー エスケープメントを初搭載し、パーツ点数の削減で信頼性をさらに向上。
Cal. 4132 コスモグラフ デイトナ「ル・マン」記念モデル(Ref.126529LN / 126525LN 等) 28,800 bph 約72時間 2023年登場。Cal.4131をベースに24時間クロノグラフカウンターを搭載した記念モデル専用キャリバー。シースルーバックからコート・ド・ジュネーブ仕上げを鑑賞可能。

Cal.4130(2000年登場)はロレックス初の完全自社製クロノグラフとして時計史に刻まれた名キャリバーですが、2023年にCal.4131へ移行しています。現行の通常ラインナップ新品・正規品はすべてCal.4131搭載です。中古市場では4130搭載モデル(Ref.116500LN等)が独自の地位を保っている点も、購入検討時に覚えておきたいポイントです。

Cal. 4132 ── 「ル・マン」のために生まれた24時間クロノグラフ

Cal.4132はCal.4131をベースに、通常の12時間クロノグラフカウンターを24時間カウンターへと拡張した特別仕様の派生キャリバーです。2023年にル・マン24時間レース100周年を記念して発表されたコスモグラフ デイトナ「ル・マン」記念モデルに専用搭載されており、通常のデイトナ ラインナップとは区別されます。

24時間カウンターの実現には、同じスペース内に収まるよう設計された独自のディファレンシャル(差動)ギアセットが鍵となっており、ケースサイズを変えることなくタイム計測の倍増を達成しています。また、Cal.4132を搭載するル・マン デイトナにはサファイアクリスタルのシースルーバックが備わっており、コート・ド・ジュネーブ装飾とゴールド製スケルトンローターを鑑賞できる点も、通常のデイトナとの大きな違いです。

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キャリバー 主要搭載モデル 振動数 パワーリザーブ 主な特徴
Cal. 9002 スカイドゥエラー(現行全モデル) 28,800 bph 72時間 2023年登場(旧Cal.9001の後継)。デュアルタイムゾーン+アニュアルカレンダーのリングコマンドシステム搭載。クロナジー エスケープメントとスケルトンローターを新採用。

Cal.9002はロレックスのラインナップ中で最も複雑な機構を担うキャリバーです。デュアルタイムゾーン(ローカルタイム+24時間GMT)とアニュアルカレンダー(31日・30日の月を自動判別し、2月のみ手動修正)という2つのコンプリケーションを、独自の「リングコマンドベゼル」で一元管理します。前世代Cal.9001との主な違いはクロナジー エスケープメントの採用とスケルトンローターの導入で、技術的完成度がさらに高められています。

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アニュアルカレンダー「サロス」について

Cal.9002が搭載するアニュアルカレンダーは、ロレックスが「サロス」と名付けた独自機構です。2012年にスカイドゥエラーの初代モデルに初めて搭載されました。

サロスの最大の特徴は、通常のアニュアルカレンダーが複雑なレバー・カム・スプリングの組み合わせで実現するところを、わずか4つの歯車と2つの歯車比のみで達成している点です。ロレックスはこのシンプルな設計をムーブメントの性能と耐久性に影響を与えることなく実現しており、複雑機構でありながら高い信頼性を両立しています。
31日の月・30日の月を自動的に区別し、手動での日付修正が必要なのは年に1度、2月末から3月への切り替え時のみです。リングコマンドベゼルを操作することで、クラウンを引き出すことなくタイムゾーン切り替えと日付修正の両方を行える点も、スカイドゥエラー独自の使い勝手です。

キャリバー 主要搭載モデル 振動数 パワーリザーブ 主な特徴
Cal. 7140 パーペチュアル 1908 28,800 bph 約66時間 コート・ド・ジュネーブ仕上げ+スケルトンローター。現行ロレックスで唯一シースルーバックから鑑賞できる(※ランドドゥエラー登場前)高級仕上げのキャリバー。
Cal. 7135 ★NEW ランドドゥエラー(2025年~) 36,000 bph(5Hz) 約66時間 ロレックス初の量産ハイビート。新開発ダイナパルス エスケープメント搭載。Cal.7140をベースに開発された次世代キャリバー。
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7100系は、ロレックスのドレスウォッチ路線と最先端技術の両方を担う最新世代のキャリバー系統です。
Cal.7140はパーペチュアル 1908に搭載され、コート・ド・ジュネーブ仕上げとスケルトンローターをシースルーバックから鑑賞できる、現行ロレックスでも希少な「見せるムーブメント」として位置づけられます。
Cal.7135はCal.7140をベースに新開発のダイナパルス エスケープメントを搭載した次世代キャリバーで、ロレックス初の量産ハイビート(5Hz)を実現しています。同じ7100系でありながら、伝統的な美しさを極めたCal.7140と技術的革新を体現したCal.7135という、異なる方向性を持つ2つのキャリバーが共存しています。

ロレックス キャリバー7135 ダイナパルス エスケープメント搭載 ランドドゥエラーの新世代ムーブメント

ロレックス キャリバー7135 ダイナパルス エスケープメント搭載 ランドドゥエラーの新世代ムーブメント

2025年のランドドゥエラー発表とともに世界の時計業界に衝撃を与えたCal.7135。その技術的本質を、専門家の視点から詳しく読み解いていきます。

時計のムーブメントは振動数(1秒間に何回脱進するか)が高いほど、理論上は精度が安定しやすくなります。一方で、エネルギー消費が急増しパワーリザーブが犠牲になるというトレードオフが生じます。ロレックスがこの長年のジレンマを解決するために開発したのが、ダイナパルス エスケープメントです。

5Hz(36,000振動/時)という高振動でありながら、66時間というロレックスとして十分なパワーリザーブを確保できた背景には、この新脱進機の高いエネルギー効率があります。

ダイナパルス エスケープメント

高いエネルギー効率
ロレックスの公式発表によると、ダイナパルス エスケープメントは従来型スイスレバー脱進機と比較して約30%エネルギー効率が高くなっています(クロナジー エスケープメントは同比で約15%向上)。これが高振動とロングパワーリザーブの両立を可能にしている核心です。

シリコン製部品による高い対磁性
専用に設計されたシリコン製部品で構成されており、磁場に対して高い耐性を持ちます。またバランスホイールの軸(テンプ軸)には、強い磁場への耐性を確保するために特許を取得したセラミック製バランススタッフを採用しています。さらにシロキシ・ヘアスプリングもシリコン製です。なお、ロレックスはCal.7135の具体的な耐磁性数値を公式には公表していません。

なめらかな秒針の動き
5Hzの高振動により、秒針は1秒間に10ステップで動きます。従来の4Hz(8ステップ)と比べて視覚的になめらかで、上質感が際立ちます。高級ドレスウォッチとしての完成度を象徴するディテールです。

ロレックス公式発表に基づく相対比較です。従来型スイスレバー脱進機を基準(100)とした数値です。

脱進機 主な搭載キャリバー 効率(スイスレバー比)
スイスレバー(従来型) 旧3100系等 基準(100)
クロナジー エスケープメント Cal.3230 / 3235 / 3285 等 約+15%(ロレックス公式)
ダイナパルス エスケープメント Cal.7135 約+30%(ロレックス公式)

ダイナパルス エスケープメントの設計思想は「高振動×高効率×高対磁性」という、従来は相反すると考えられていた三要素の同時達成にあります。今後どのモデルにこの技術が展開されるかについては、デイトナやGMTマスターII、さらにはミルガウスの復活との組み合わせを予測する声など、各メディアがさまざまなシナリオを描いています(いずれもロレックス非公認の推測です)。ロレックスが次にどんな答えを出すのか、ウォッチ愛好家としては目が離せないところです。

ロレックス ムーブメント別おすすめモデル比較 GMTマスターII・サブマリーナー・デイデイトなど用途別選び方

ロレックス ムーブメント別おすすめモデル比較 GMTマスターII・サブマリーナー・デイデイトなど用途別選び方

どのキャリバーを選ぶかは、そのままライフスタイルの選択でもあります。「何のために腕に巻くのか」という視点から、最適なムーブメントとモデルを絞り込みましょう。

同じCal.3285を搭載しながら、2モデルは用途の微妙なニュアンスが異なります。GMTマスターIIは回転式24時間ベゼルにより最大3タイムゾーンを同時管理でき、複数国を飛び回るヘビーな出張派向けです。エクスプローラーIIは固定式24時間ベゼルで2タイムゾーン表示に特化しており、よりシンプルな操作感とオレンジの24時間針によるビジュアル的な個性が魅力です。どちらも時針を単独で動かせるため、現地到着後のタイムゾーン変更が片手で完結します。

量産時計として世界初のダイナパルス エスケープメントを搭載しています。5Hzのなめらかな秒針の動きと、シリコン製部品による高い対磁性は、現時点でロレックスが到達した技術の最前線です。

デュアルタイムゾーンとアニュアルカレンダーの組み合わせは、ロレックスのラインナップ中で最も複雑な機構です。リングコマンドベゼルで全操作が完結する独自設計は、技術的な興奮と実用性を兼ね備えています。

現行ラインナップ最多搭載のキャリバーです。部品供給・修理拠点・オーバーホール実績のすべてにおいて業界最高水準を誇ります。「何十年も安心して使い続けたい」という方に最も現実的な選択肢といえるでしょう。

ロレックスの伝統的なドレスウォッチのなかで、コート・ド・ジュネーブ仕上げの繊細な装飾が施されたムーブメントをシースルーバックから鑑賞できるキャリバーです。初代オイスター パーペチュアルウォッチへのオマージュも込められたエレガントな薄型ケースは、時計そのものが芸術品であることを体感させてくれます。

デイデイトはロレックスの「大統領モデル」として知られ、Cal.3255が搭載する曜日インスタント表示は視認性が高く機能的です。プレシャスメタルケースと高い精度が共存する、唯一無二の立ち位置を持ちます。

ロレックスの現行3200系・7100系を含む自動巻きムーブメントは、通常の使用状況であれば約10年に1回のオーバーホールが推奨されています。特に潜水を行う場合は防水検査(3〜5年ごと)を並行して行うことが望ましいでしょう。正規サービスセンターによるオーバーホールでは消耗部品の交換が含まれ、完了後は改めて「高精度クロノメーター(Superlative Chronometer)」基準での精度保証が付帯されます。

Cal.7135とダイナパルス エスケープメントの登場を踏まえて、各メディアが独自に予測を展開している今後のロレックスムーブメント展開を整理します。いずれもロレックス非公認の推測ですが、新作発表前に「次の一手」に思いを巡らせるのも、ウォッチ愛好家ならではの楽しみ方です。

ロレックスは近年、ムーブメントの世代交代を単なる性能向上ではなく「ブランドの技術的なナラティブ」として積極的に発信する姿勢に変わっています。ダイナパルス エスケープメントの登場はその象徴であり、今後の発表でどのキャリバーにこの技術が展開されるかを追うことが、ロレックス愛好家にとって最大の関心事となっています。

近い将来として最も現実的な予測:ランドドゥエラーのバリエーション拡充

各メディアが最有力として挙げるのが、ランドドゥエラーのラインナップ拡充とデイデイトの記念モデルです。
ランドドゥエラーは2025年の発表時点でホワイトロレゾール(スティール×ホワイトゴールド)・エバーローズゴールド無垢・プラチナ無垢の展開にとどまっており、複数の専門メディアがエバーローズゴールドかイエローゴールド×オイスタースティールのコンビモデル、イエローゴールド無垢を最有力と予測しています。

中長期的な期待:デイトナへのダイナパルス展開

ダイナパルス エスケープメントの他モデルへの波及という観点で専門家が注目するのが、コスモグラフ デイトナへの展開可能性です。時計専門誌webChronosの編集長・広田雅将氏は、Cal.7135のフラットに仕上げられた受けの構造がクロノグラフ搭載に向いていると指摘しており、将来的なデイトナへの採用に期待を寄せています(webChronos 2025年4月23日付記事における同氏個人の見解)。
実現すれば5Hzクロノグラフというロレックス史上の快挙となりますが、クロノグラフ機構との統合には相応の開発期間が必要とみられ、近年中の実現よりも中長期的な目標として位置づけるのが妥当でしょう。GMTマスターIIなど他のプロフェッショナルモデルへの展開も愛好家の間では期待されていますが、現時点では具体的な根拠を持つ予測は見当たりません

記事本文の補足として、現行ラインナップを「モデル→ムーブメント」の順引きで参照できる一覧を掲載します。分類はロレックス公式サイト(rolex.com/ja/watches)のクラシック/プロフェッショナルフィルターに準拠しています。

モデル ケースサイズ キャリバー 機能
ランドドゥエラー 40mm Cal. 7135 デイト(5Hz ハイビート)
デイデイト 36 36mm Cal. 3255 曜日+日付
デイデイト 40 40mm Cal. 3255 曜日+日付
スカイドゥエラー 42mm Cal. 9002 年次カレンダー+GMT
レディ デイトジャスト 28mm Cal. 2236 デイト
デイトジャスト 31 31mm Cal. 2236 デイト
デイトジャスト 36 36mm Cal. 3235 デイト
デイトジャスト 41 41mm Cal. 3235 デイト
オイスターパーペチュアル 28 28mm Cal. 2232 ノンデイト
オイスターパーペチュアル 31 31mm Cal. 2232 ノンデイト
オイスターパーペチュアル 34 34mm Cal. 2232 ノンデイト
オイスターパーペチュアル 36 36mm Cal. 3230 ノンデイト
オイスターパーペチュアル 41 41mm Cal. 3230 ノンデイト
パーペチュアル 1908 39mm Cal. 7140 3針ドレス(シースルーバック)
モデル ケースサイズ キャリバー 機能
コスモグラフ デイトナ 40mm Cal. 4131 クロノグラフ
サブマリーナー 41mm Cal. 3230 ノンデイト
サブマリーナー デイト 41mm Cal. 3235 デイト
シードゥエラー 43mm Cal. 3235 デイト
ディープシー 44mm Cal. 3235 デイト
GMTマスターII 40mm Cal. 3285 GMT+デイト
エクスプローラー 36 / 40mm Cal. 3230 ノンデイト
エクスプローラーII 42mm Cal. 3285 GMT+デイト
ヨットマスター 37 37mm Cal. 2236 デイト
ヨットマスター 40 40mm Cal. 3235 デイト
ヨットマスター 42 42mm Cal. 3235 デイト
エアキング 40mm Cal. 3230 ノンデイト

注記: ヨットマスターII(Cal. 4161 / レガッタクロノグラフ)は2024年に廃番。中古・認定中古市場では引き続き流通しています。

  • ロレックスは全ムーブメントを完全自社製造し、独自の「高精度クロノメーター(Superlative Chronometer、−2/+2秒/日)」基準で全品を認証しています。COSCの基準(−4/+6秒/日)を大幅に上回る水準です。
  • 小径・婦人向けのCal.2232(OP 28/31/34)とCal.2236(Lady DJ 31・YM 37)はシロキシ・ヘアスプリングを採用した現行量産キャリバーです。
  • Cal.3235は現行で最も多くのモデルに搭載される「主力エンジン」で、クロナジー エスケープメント+70時間パワーリザーブが特徴です。
  • Cal.4131(現行デイトナ通常ラインナップ)は2023年に旧Cal.4130を置き換えて登場。同年、ル・マン100周年記念モデル専用にCal.4131をベースとした24時間クロノグラフカウンター搭載のCal.4132も登場しています。Cal.9002(現行スカイドゥエラー)も同年にCal.9001から移行しました。
  • Cal.7135(ランドドゥエラー搭載)はロレックス初の量産ハイビート(5Hz)で、新開発ダイナパルス エスケープメントがスイスレバー比約30%のエネルギー効率向上を実現しています(ロレックス公式発表値)。
  • ムーブメント選択はライフスタイルの投影でもあります。旅行多用→3285、最先端技術→7135、複雑機構→9002、汎用性→3235が基本的な指針です。
  • 近い将来の新作としてはランドドゥエラーのバリエーション拡充が有力視されています。ダイナパルス エスケープメントの他モデルへの展開では、中長期的にデイトナへの波及を期待する専門家の声があります(いずれもロレックス非公認の推測)。
  1. Rolex Newsroom(公式技術発表・新製品情報)
  2. Rolex.com — Watchmaking Features(公式製品スペック・搭載キャリバー情報)
  3. SJX Watches — Rolex Land-Dweller Cal. 7135, Patents and Innovation Explained(技術解説)
  4. Monochrome Watches — ダイナパルス エスケープメント In-Depth(脱進機技術分析 2025年)
  5. COSC — Contrôle Officiel Suisse des Chronomètres(スイス公式クロノメーター検査機関)

本記事の情報は2026年3月時点のものです。新作発表後に内容を随時アップデートする予定です。仕様変更・新モデル発表等により情報が変わる場合があります。

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