更新日:2026年04月15日
腕時計の世界において「クラシック」という言葉を冠するモデルは数多く存在しますが、その本家本元と呼べるのが、ブレゲの「クラシック」コレクションではないでしょうか。
今回ご紹介する Ref.7137BR/15/9VU は、18世紀にアブラアン=ルイ・ブレゲが生み出した懐中時計「ペルペチュエル No.5」の精神を、最も純粋な形で受け継いでいる傑作です。温かみのあるローズゴールドと、気品漂う銀色仕上げの文字盤が織りなす、至高の世界を紐解いていきましょう。
ブレゲやオメガを筆頭とするスウォッチグループは2019年よりバーゼルワールドから撤退し、スウォッチグループ新作見本市「タイム・トゥ・ムーブ」で新作を発表するようになりました。しかし今年は新型コロナウイルスの影響を受けて2月末~3月初頭に予定した「タイム・トゥ・ムーブ2020」の開催中止が発表され、それぞれローカルなローンチイベントを行うこととなりました。
7137というリファレンスは、かつての傑作「3137」の後継機として2008年に誕生しました。そのデザインソースは、1787年から製作が始まったとされる伝説の自動巻き懐中時計「No.5」。「No.5」は、当時のフランス王妃マリー・アントワネットに献上された時計としても知られていますが、実は「実用的な複雑時計」としての完成度が非常に高いモデルでした。7137BRは、その「実用的な美」を現代の技術で再現しています。
このモデルの最大の魅力は、シルバー仕上げを施した18Kゴールド製文字盤です。多くのブランドが塗装でシルバーを表現する中、ブレゲは銀の粉末をブラシで馴染ませる「銀粉磨き(アルジャンタージュ)」という伝統技法を用いています。これにより、金属特有の冷たさが消え、柔らかなパールのよう質感が生まれます。
文字盤上の各インジケーターは、すべて異なるギヨシェパターンで区切られています。注目すべきは、それらを仕切る「境界線」の細さです。わずかコンマ数ミリの幅でパターンが切り替わる技術は、熟練の職人が手動旋盤を操るからこそ成せる業。また、ケースサイドの「コインエッジ」は、18Kローズゴールドを削り出すことで生まれる独特の重厚感があり、他ブランドのプレス加工とは一線を画す密度を感じさせます。
「クラシック 7137」のダイヤルは、パワーリザーブ表示に編み籠の模様の「パニエ」、日付表示には市松模様の「ダミエ」、そしてダイヤルの主要部分に鋲打ちのような模様の「クル・ド・パリ」が用いられています。
「クラシック 7137」の発想源となった自動巻懐中時計の「ペルペチュエル No.5 」は、ギヨシェ彫り模様はもちろん、ローマ数字を配したチャプターリングにも特色がありました。
搭載ムーブメントは「Cal.502.3 DR1」このムーブメントのポイントは、「オープンスプリング・バレル」。通常、動力源となるゼンマイを収める香箱には蓋がありますが、Cal.502系は蓋を排除しています。これは、1ミクロン単位で厚みを削ぎ落とし、時計を極限まで薄くするための執念の設計です。
また、現代的なアップデートとして「シリコン製」の脱進機と平ひげゼンマイを採用。伝統的な意匠を守りながら、現代の強力な磁気環境や日常使いに耐えうる実用性を備えています。さらに、オフセンターに配置された22Kゴールド製のローターには、文字盤同様に精緻なギヨシェが施されており、「見えない部分への美学」が徹底されています。
ローズゴールドのケースが持つ柔和な輝きと、銀色の文字盤が醸し出す知性。それは、何十年経っても色褪せることのない「腕時計の正解」の一つと言えるでしょう。単なるステータスシンボルとしてではなく、アブラアン=ルイ・ブレゲが愛した「数学的な美しさ」を理解する方。そして、職人の手仕事に敬意を払う愛好家にこそ、手にしていただきたい逸品です。
| モデル | クラシック 7137
CLASSIQUE 7137 |
|---|---|
| 型番(Ref.) | 7137BR/15/9VU |
| ムーブメント | 自動巻きキャリバー502.3 DR1 |
| パワーリザーブ | 45時間 |
| ケース径 | 39mm |
| ケース素材 | 18Kローズゴールド |
| ダイヤル | シルバー仕上げ18Kゴールド、手彫りギヨシェ模様。個別番号とBreguetのサイン。ローマ数字のチャプターリング。ブレゲ針。2時位置にムーンフェイズと月齢表示。6時位置に日付表示。10時-11時位置にパワーリザーブインジケーター。 |
| ストラップ | ブラウンアリゲーター、ホワイトゴールド製フォールディングバックル |
| 防水性 | 3気圧(30m)防水 |
| 予定価格 | 39,000スイスフラン |
ブレゲ(Breguet)2020年新作モデルについてはこちら
あなたの時計、今いくら?チャットで即答
本気で最高値を狙うなら一括査定(無料)