更新日:2017年11月15日

ノモス・グラスヒュッテ(NOMOS Glashütte)のリファレンス(型番)について

ノモス・グラスヒュッテ(NOMOS Glashütte)のリファレンス(型番)について
ロレックスやオメガほどメジャーではないけれど、お洒落通な時計好きには有名(?!)な、ドイツの時計ブランド、ノモス・グラスヒュッテ(NOMOS Glashütte)

ハイブランドとは一線を画す、バウハウス調のシンプルかつミニマムでスタイリッシュなデザイン。

バウハウス調のシンプルかつミニマムでスタイリッシュなデザインが魅力のNOMOS(ノモス)

ドイツ時計産業の中心地であるグラスヒュッテに本拠を置くノモス(NOMOS)の腕時計は、いまや高性能かつシンプルで量産可能なムーブメントを自社生産し、2014年からヒゲゼンマイの自社製造も開始、2015年に数枚の切手と比べればその薄さが分かる、超薄型ムーブメントCal.DUW3001を発表しています。
ノモス(NOMOS)は薄型ムーブメントCal.DUW3001を発表 またデザインの美しさは世界に認められ、 国際的プロダクトデザイン賞「レッド・ドット・デザイン賞」をはじめ、国内外で数々の賞を受賞しています。

ノモスの時計には「シンプル・機能的・リーズナブル」という3つの大きな魅力があり、近年日本でも人気が高まりつつあります。

ここ数年カジュアルな腕時計の中でもダントツ人気を誇る「DW」(ダニエル・ウエリントン)も、デザインがなんとなく似ているような・・・。(個人的感想です!)

ノモスの型番ルールについて検証してみる

ノモスの型番ルールについて検証してみる 実はノモスの型番は公式HP等にも掲載されている「世界共通の型番」と、「日本独自の型番」の2種類が存在します。

例えば、一番定番人気の「タンジェント」の1本を見てみましょう。

ノモス タンジェント(TANGENTE)139 TN1A1W2 ■ノモス タンジェント(TANGENTE)139。

 世界REF:139
 日本REF:TN1A1W2
 ケース素材:SS
 ムーブメント:アルファ(α)

世界のどこでも通用する「品番:139」のほかに、
日本独自のリファレンス(品番)「TN1A1W2」というのがあるんですね。

他のモデルもご紹介します。

次にこちらも人気の「アホイ」を見てみましょう。

ノモス アホイ アトランティック (AHOI ATLANTIK)552 AH1E1AT2 ■ノモス アホイ アトランティック (AHOI ATLANTIK)552。

 世界REF:552
 日本REF:AH1E1AT2
 ケース素材:SS
 ムーブメント:EPSILON (ε)

ケース素材にゴールドを使用した、高級ラインのラムダ&ラックス。
ノモス ラムダ ローズゴールド(Lambda) 930 NMLA3DR3W2 ■ノモス ラムダ ローズゴールド(Lambda) 930

 世界REF:930
 日本REF:NMLA3DR3W2
 ケース素材:RG
 ムーブメント:DUW1001

ノモス ラックス ホワイトゴールド(Lux) 920 NMLU4DT3BW2 ■ノモス ラックス ホワイトゴールド(Lux) 920

 世界REF:920
 日本REF:NMLU4DT3BW2
 ムーブメント:DUW 2002

薄型自動巻きキャリバーを搭載した小さめサイズのミニマティック。
ノモス ミニマティック 1203 MM130011W2 ■ノモス ミニマティック 1203

 世界REF:1203
 日本REF:MM130011W2
 ケース素材:SS
 ムーブメント:DUW 3001


・・・さて、ここまでで型番について何か気づかれました??

一番分かりやすいところで、先頭のアルファベットが「モデル名」を示しているのだろう、ということはなんとなく想像がつきますね。

タンジェントは「TN」、アホイは「AH」、ラムダは「NMLA」、ミニマティックは「MM」。
ラムダは「LA」で始まるものもあり、他のモデルでも見られますが、「NM」は「NOMOS」から取っているのでしょう。

また、ノモスの世界共通のリファレンスナンバー(REF、型番)は、モデルごとに何番台かが決まっているようです。
現状で発番されているのは3ケタ、または4ケタで、
タンジェント(Tangente)は100番台、アホイ(Ahoi)は500番台、ラムダ(Lambda)は900番台、ミニマティックは1200番台といった感じです。


さて、先頭のアルファベットの次は??
数字の「1・3・4」がほとんどです。

タンジェント TN1A1W2 →「1」
アホイ アトランティック AH1E1AT2 →「1」
ラムダ NMLA3DR3W2 →「3」

ラックス NMLU4DT3BW2 →「4」

他のモデルも確認しつつそれぞれの共通項を見ますと、
先頭のアルファベットに続く数字は「ケース素材」を表しているようで、
1はSS(ステンレススティール)、3がRG(ローズゴールド)、4がWG(ホワイトゴールド)と推測されます。

ん?なんか足りない?!そうですそうです。

腕時計では定番のあの素材が抜けてますよ!

現行モデルでは「2」がないようですが、過去のモデルで調べますと、やっぱり、ありました。

ノモス タンジェント TN2A1M2 18KYG ■ノモス タンジェント TN2A1M2

ケース素材:18KYG
文字盤色 :モカ
ムーブメント:アルファ(α)

型番は 「TN2A1M2」。TNのあとが「2」ですね!
つまり、「2」はYG(イエローゴールド)なんですね。


ではその後ろは、とみてみますと、
タンジェント TN1A1W2 →「A」
アホイ アトランティック AH1E1AT2 →「E」
ラムダ NMLA3DR3W2 →「DR」
ラックス NMLU4DT3BW2 →「DT」
ミニマティック MM130011W2→「3001」

ほかにも種類があるのですが、A、E、DR、3001などは「ムーブメント」を示している、ということです。

上記の例ですと、ALPHA (α)が「A」、EPSILON (ε)が「E」、DUW 1001が「DR」、DUW 2002が「DT」、DUW 3001が「3001」と対応しています。

ではDUW 1001がなぜ「1001」ではなく「DR」なのか?という疑問が湧きます。
はっきりした答えは不明ですが、DUW 1001は「ラムダ」のために作られたムーブメントだそうです。
ちなみにDUW 2002は「ラックス」のためにDUW 1001をベースに作られたトノー型のムーブメントで、型番では「DT」。

DRと、DT・・・。

ラウンド(Round)で「DR」と、トノー(Tonneau)「DT」ってことでしょうか?
なんて思うんですが、あくまで推測ですので・・・。


さてムーブメントの次の数字は?

タンジェント TN1A1W2 →「1」
アホイ アトランティック AH1E1AT2 →「1」
ラムダ NMLA3DR3W2 →「3」
ラックス NMLU4DT3BW2 →「3」

ほかのモデルを見てもタンゴマット、クラブ、テトラは「1」、
オリオンは「3」でした。

「2」ってないの?と調べてみたところ、ありました!

ノモス ラドウィグ Ludwig 205 LD1A2W2 ■ノモス ラドウィグ 205 LD1A2W2

「2」です。

「ラドヴィグ」には明らかにノモスの他のモデルにない特徴が!!そう!!
ローマンインデックスです。

という仮説で見てみると、

「1」はアラビア数字インデックス、
「2」はローマンインデックス、
「3」はバーインデックス
だと推測されます。

じゃあ「4」はあるの?と調べてみると・・・やっぱりありました。

ノモス メトロ 1101 MT1D4W2 ■メトロ 1101 MT1D4W2

あとチューリッヒ ワールドタイマーも「4」ですね。
メトロのインデックスはドットインデックス、チューリッヒは外周サークルの目盛りのみ。
こういうタイプが「4」になるようです。


その次は?

タンジェント TN1A1W2 →「W」
タンジェント TN2A1M2 →「M」
アホイ アトランティック AH1E1AT2 →「AT」
ラムダ NMLA3DR3W2 →「W」
ラックス NMLU4DT3BW2 →「BW」

これらを写真を見つつ確認すると、どうやらWやAT、Mなどのアルファベットは文字盤色(ダイヤルカラー」を表しているようですね。
「W」はもちろん「ホワイト」、「M」は「モカ」、「AT」は「アトランティック」、「BW」は「ブルー&ホワイト」といったところでしょう。
ほかにも多数あるので後ほどまとめます。


ではいよいよ最後、末尾の1桁は?!
あ、これまでご紹介してきたモデルはすべて「2」でした(^^;)

全体的に「2」が多いようですが、「1」のモデルを探してみますと、ありました!

ノモス タンジェント 101と139を比較
上の写真の左側「タンジェント 101 TN1A1W1」
は型番の末尾が「1」ですね。

右の「TN1A1W2」と比較すると、お顔はまったく同じです。

その違いは↓の写真の通り、「裏蓋」だけ!
ノモス タンジェント 101と139を比較すると裏蓋に違いがある タンジェント 101 TN1A1W1 →「スチールバック」
タンジェント 139 TN1A1W2 →「サファイアクリスタルバック」
なんですね。

では次項で表にまとめていきます。

ノモスの型番の見分け方・ルールのまとめ

ノモスの型番の見分け方・ルールのまとめ
①モデル
②ケース素材
③ムーブメント
④インデックス
⑤文字盤色
⑥裏蓋仕様

以上を対応するコードと共にまとめていきます。
メーカーに正式に確認したものではありませんので、ご参考までに。

①ノモス モデル型番コード(REF)対応一覧
モデル名 日本REFでのコード 世界共通REF
タンジェント(Tangente)TN (NMTN)100番台
ラドウィッグ(Ludwig)LD200番台
オリオン(Orion)OR300番台
テトラ(Tetra)TT400番台
アホイ(Ahoi)AH500番台
タンゴマット(Tangomat)TN600番台
クラブ(Club)CL700番台
チューリッヒ(Zurich)ZR800番台
ラムダ(Lambda)LA (NMLA)900番台
ラックス(Lux)LU (NMLU)900番台
メトロ(Metro)MT1100番台
ミニマティック(Minimatik)MM1200番台


タンジェントとタンゴマットは同じ「TN」でこれだけでは見分けがつきません。
実際は自動巻きか手巻きか、という違いがありますので、後ろのムーブメントを見れば分かるっちゃ分かります。

また、ラムダとラックスは同じ900番台です。
この2つのモデルはケース素材にゴールドを採用した「ゴールドコレクション」という大きな括りに属しますので、 分けられていないのかな、と推測します。

②ノモス 型番コード(REF)ケース素材 対応一覧
ケース素材 REF対応コード
SS(ステンレススティール)1
YG(イエローゴールド)2
RG(ローズゴールド)3
WG(ホワイトゴールド)4


③ノモス 型番コード(REF)ムーブメント 対応一覧
ムーブメント REF対応コード
ALPHA (α)A
BETA (β) デイト表示B
GAMMA (γ)パワリザG
DELTA (δ )デイト+パワリザD
DUW 4101B
DUW 4301G
DUW 4401 デイト+パワリザD
DUW 1001 パワリザDR
DUW 2002DT
EPSILON (ε)E
ZETA (ζ)デイト表示Z
Xi (ξ)ワールドタイマーGMTX
DUW 30013001
DUW 5001E
DUW 51015101
DUW 5201X


④ノモス 型番コード(REF)インデックス 対応一覧
インデックス REF対応コード
アラビアインデックス1
ローマンインデックス2
バーインデックス3
ゴールドバーインデックス3G
ドットまたは短めバーインデックス4

インデックスの種類は、コード「4」の定義がいまいちハッキリしませんが、消去法的な感じでしょうか。

⑤ノモス 型番コード(REF)文字盤色 対応一覧
文字盤色 REF対応コード
ホワイトW
ブルーBL
ブラウンBR
カラットKR
グレーG
ライトグレーLG
アーバングレーUG
アトランティックAT
レッドRD
ローズR
シャンパンCH
シグナルブルーSB
シグナルレッドSR
ブルー&ホワイトBW

ノモスの腕時計の文字盤カラーはもちろんこのほかにも存在しており、あくまで一例です。
一部アクセント的に使われているカラーが表示されている場合もあるようです。

⑥ノモス 型番コード(REF)裏蓋仕様 対応一覧
裏蓋仕様 REF対応コード
スチールバック1
シースルーバック2


ここまで理解すると、ノモス・グラスヒュッテ(NOMOS Glashütte)のほとんどの腕時計は、
日本用型番を見ただけでどんな時計か想像ができてしまうわけですね。

また上記に挙げたルールのほかに、型番後半にケースサイズと思われる「33」「38」といった数字が入っているものもあります。
新作の「クラブ 38 キャンパス」のようなタイプでは「CL1A1W138CP」と末尾に「キャンパス」を表しているらしき「CP」がついていたり。

気づけばもう11月も後半戦。
ノモス・グラスヒュッテ(NOMOS Glashütte)の2018年新作も楽しみですね!

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