2017年 タグ・ホイヤー 新作 カレラ WBG1313.FT6117とは?
バーゼル2017最新作タグ・ホイヤー カレラ WBG1313.FT6117
(Basel 2017 New model TAG HEUER CARRERA WBG1313.FT6117)
タグホイヤーのコレクションの柱となってきた「カレラ」。1964年にアメリカ~メキシコ間を疾走する12時間にも及ぶ過酷なモーターレース『カレラ・バン・アメリカーナ・メキシコ』にインスパイアされ、プロドライバー用のクロノグラフとして開発されました。
1996年以前の第五世代と呼ばれる年代では、カレラの販売種類が少なく、カレラの時代は終わってしまうかと思われていました。しかし、時計業界に空前のレトロブームが巻き起こり、「あの頃の時計」が求められるようになりました。そこでタグ・ホイヤーで目を付けられたのが、カレラでした。そして、第六世代として第一世代のデザインを復刻しました。
2002年の第八世代ではコレクションが完全に生まれ変わり、世界初の100分の1秒単位まで計測可能の機械式クロノグラフ キャリバー360 コンセプト クロノグラフを発表しました。この時代は第七世代から続いて「腕時計とは小さいもの」という固定概念から、ケース径が小さいものが主流でした。しかし、タグホイヤーは第八世代として他より3mmケース径を大きくし、視認性での勝負に出ました。それによって、男性らしいかっこよさとスポーツウォッチ感が高まりました。現在のカレラのデザインに通じる、ターニングポイントの一つと考えられるでしょう。
そんな流れの中、この長いカレラの歴史の第十一世代の枠で、新たにケースサイズ36mmと小さめに遷移したこのモデルが発売されました。
このモデルはスティール ブラックPVD製ケースが採用されています。
ところで、オールブラックケースの加工として知られている「PVD」と「CLD」の違いはご存知でしょうか?どちらもメッキの一種ですが、普通のメッキ(湿式メッキ)より丈夫で傷つきにくいという特徴があります。
違い
PVDとは「フィジカル・ヴェーパー・ディポジション」の略で、日本語では物理蒸着と言います。高温の真空装置の中で金属をイオン化し蒸着させ、素材の表面に硬い皮膜を作る加工技術です。この金属には様々な種類がありますが、一般的なのはチタン合金です。例えば金メッキなどの、ブラック以外の色の加工も行えるのが特徴となっています。
DLCとは「ダイヤモンド・ライク・カーボン」の略で、金属表面にナノレベルの薄膜をつくることで、従来にない低摩耗係数の表面にすることができる加工技術です。使い素材を合金ではなく、柔軟性のあるカーボンに変えたものと考えると分かりやすいと思います。そのため剛性が高く耐腐食性もあるので、丈夫で長持ちする加工方法です。また金属アレルギーの方でも身に着けることが出来ます。PVDとは違い、ブラックのみの着色となっています。
PVDはDLCよりも剥げやすいですが、膜が厚いうえに再処理が可能な場合が多くなっています。逆に、DLCはさきに述べたように頑丈な作りではありますが、膜が薄く、また再処理は不可能です。
オールブラックで仕上げた配色に、シンプルなデイト型のフェイス、インデックスバーと、近年流行りのファッションに合わせやすくなっています。若い方でも手を出しやすい価格帯になっていますので、ファッションの一部として購入してみてはいかがでしょうか。
カレラ |
説明 |
型番(ref) |
WBG1313.FT6117 |
ケースサイズ(mm) |
36 |
ケース素材 |
ポリッシュ仕上げスティール製 |
文字盤カラー |
ブラック |
防水性 |
100m防水 |
ムーブメント |
クォーツ・ムーブメント バッテリーで駆動 スイス製 |
ベルト |
ブラックのカーフスキンラバー レザーストラップ |
日本発売時期(推定) |
2017年8月 |
日本定価(予価) |
¥ 210,000 |
推定日本発売日前後1ヵ月新品未使用換金率 |
95%前後 |
推定日本発売日前後1ヵ月中古換金率 |
88%~92%前後 |
モーターレースからインスピレーションを得て作られた、クラシックながら現代的なスポーツウォッチです。