更新日:2022年11月09日

【不要?使うべきか?】ワインディングマシーンの必要性と賛否を徹底調査まとめ

賛否両論のワインディングマシーン概要

高級腕時計をたまにしか着けない方、何本も保持している方、インテリア代わりに時計をディスプレイしている方に便利なアイテム、ワインディングマシーン。腕時計を装着せずにセットするだけで、ゆっくりとゼンマイを巻いてくれる便利な代物です。

しかし、ワインディングマシーンは、
「ムーブメントを酷使するから使わない方がいい!」
「いや、ワインディングマシーンを使った方が時計には優しい!」
とネット上や雑誌でも賛否両論の意見が飛び交っており、必要か不要か定かではない状況が続いています。果たして、ワインディングマシーンは、使った方がいいのでしょうか?使うならどれほどの頻度で使用すればいいのでしょうか?

今回は、ワインディングマシーンの必要性の是非や原理、メリットとデメリットを徹底調査してみました!ワインディングマシーンの信ぴょう性の高い情報や通説、面白い一説もまとめてみましたので、高級腕時計オーナーの方がご自身で「いる?いらない!」の結論を出すのにお役立てください。

忙しい人には役立つワインディングマシーン

週末にしか腕時計を着けない方や幾つもお持ちの方にとって、機械式時計が止まってしまうトラブルは避けては通れない問題です。止まってしまった際には、ゼンマイを巻く動作以外にも、時刻やカレンダーも修正しなければならず、月曜の忙しい朝には厄介な「手間」となってしまいます。

そこで、役立つのが「ウォッチワインダー」や「オートワインダー」とも呼ばれるワインディングマシーン。日頃から身に着けておかないと、ゼンマイの巻き上げ不足で止まってしまう自動巻き時計。セッティング後に、ボタン一つで巻き上げてくれる簡単便利な仕組みです。元々は時計メーカーや修理店の検査で使用するプロ仕様のマシーンでしたが、今では時計愛好家達にも親しまれるポピュラーな存在になりました。

<ワインディングマシーンをお勧めできるオーナー例>

  • 時計を止めずに、ローテーションで使用できる(※時刻合わせやカレンダー合わせの手間を減らせる)複数所持者
  • 機械式時計を毎日使わない方
  • 毎日着けていても、仕事柄(デスクワークなど)あまり動かない方
こういった方にとっては、ワインディングマシーンは巻き上げ不足をオートで解消してくれるありがたい存在と言えます。

ワインディングマシーンのイメージや評判

ネット上でも賛否両論のワインディングマシーンのイメージや評判をまとめてみました。

【ワインディングマシーンの悪い評判とイメージ】

  • すぐに故障する、壊れやすい
  • 磁気の影響が気になる
  • うるさい
  • 入れっぱなしの弊害が怖い

【ワインディングマシーンの良い評判とイメージ】

  • インテリアに最適
  • 手巻きの負担が減る
  • 油の偏りが軽減されて負担が減る
  • オシャレ

【ワインディングマシーンの注目関連キーワード】

  • 原理(回転数)
  • 必要性(代用、不要、寿命、自作、使うべきか、頻度)
  • 電池式(電気代、電源、どれくらい)
  • 使い方(巻けない、回らない、巻き上がらない、巻きすぎ、サイズ合わない)(右巻き、左巻き)
  • ゴミ

インターネット上では辛口を通り越して、ワインディングマシーンへのイメージは激辛批評が多数見受けられます……使用時の腕時計内のゴミが気になった検索かもしれませんが、「ワインディングマシーン ゴミ」の検索は、悲しい検索状況ですね!?
結論を先に述べますが、「長期間ワインディングマシーンに装着し続けることは、時計内部のパーツ摩耗や不具合に繋がる恐れが高い」ため、あまりお勧めできません。様々な説を交えて、ご説明致します。

ワインディングマシーンはゼンマイの巻き上げを止めない道具

毎日、着用していれば腕の動作が動力となり、半永久的に使用できる自動巻き機械式時計。しかし、たまにしか腕時計を着けなかったり、デスクワークのような腕の動作が限られた状態で長時間続けたままの場合、運動不足のように「巻き上げ不足」が原因で時計は止まってしまいます。ワインディングマシーンは、そんな悩みを解消してくれるように、セットするだけで自動で回転して時計のゼンマイを巻き上げてくれます。

ただし、ワインディングマシーンはあくまで「巻き上げを止めないための道具」で、「ゼンマイが巻かれている状態を維持する」ためのアイテムです。

一般ユーザー向けのワインディングマシーンは、ゼンマイをしっかり巻き上げるマシーンはほとんどありません。ワインディングマシーンにセットする際は、機械式時計の負担を減らすためにも、ある程度巻き上がった状態で使用するように心掛けましょう。

「ワインディングマシーンに入れっぱなしなのに、止まってしまった」
「正しい方向でワインディングマシーンを回転させているのに止まってしまう」
「ワインディングマシーンをかけたのに全然動かない!」

こういったケースは、ワインディングマシーンに対するよくある誤解が原因のトラブルなのでご注意ください。巻き上げ不足が原因で完全に止まってしまった機械式時計をワインディングマシーンにかける場合は、少し腕に着けて慣らしながら巻き上げたり、リューズを使って正しい動作で優しく巻き上げた上で、セットするようにしましょう!

ワインディングマシーンはパーツ劣化の予防に便利

機械式腕時計を継続して使い続け、ゼンマイを巻く習慣をつけておくことは重要なメンテナンス方法の一つです。普段から「巻く」クセをつけることは、機械式腕時計の調子を維持することにも繋がります。

時計が止まったままの状態で長期間放置すると、内部の潤滑油が固まる(偏る)、防水パッキンの劣化を早める、といったリスクを誘発してしまいます。内部のゼンマイを適度に動かし続けることで、潤滑油を固まらせることなく、高級腕時計にとって良いコンディションを維持できます。腕時計を長期間外すことの多い方は、動作を維持する補助的な役割として、ワインディングマシーンを効果的に使用すれば、劣化の予防にも役立ちます。

ただし、ワインディングマシーンに長期間かけっぱなしの状態が持続する場合、思わぬパーツ摩耗やトラブルを起こし兼ねないので、複数所持者の方でも必要な分だけ使用するのが賢明です。

ワインディングマシーンのメリットとデメリット概要

高級腕時計オーナーにとって一番知りたい情報は、「ワインディングマシーンは必要なのか、不要なのか?」この一点に尽きると思います。使った方がいい、使わない方がいい……ネット上でも意見や見解が分かれているので、それぞれのメリット(賛成派)とデメリット(反対派)に着目してみましょう!

ワインディングマシーンはパーツ摩耗が激しく保管にも向かない

<ワインディングマシーンのメリット、賛成派の意見>

  • 手巻き動作を減らすことで、余計な負荷も減らせる
  • 機械式時計の収納スペースに便利
  • 複数の時計をローテーションで使用する際に、時刻合わせ&カレンダー合わせをしなくても済む
  • 機械油の偏り防止に役立つ

<ワインディングマシーンのデメリット、反対派の意見>

  • オーバーホールを長期間していない時計は、油切れのまま動くため摩耗が進む
  • 値段がピンキリ。複数本入るワインダーはスペースを取り、値段も高い。
  • 耐用年数は3~4年程度で買い替えが必要なうえに、電気代もかかる
  • ワインダーの機種によっては、機械作動音がうるさめ。寝室やワンルームに置く際は、騒音に注意
  • ヴィンテージウォッチにはワインディングマシーンが向かない
    (※巻き過ぎ防止機能のついていない時計も多いだけでなく、湿気が入り込むリスクもあり劣化が早まりやすいため)
  • 磁気対策のないワインディングマシーンを使用した場合、大切な時計が磁気トラブルになるリスクがある

ワインディングマシーンは一長一短な部分があります。肯定&否定の様々な諸説をまとめてみましたので、ワインディングマシーンの是非を選ぶのにお役立てください!!

大前提として、機械式時計は100以上の小さなパーツが組み合わさった「精密機械」です。長期間使用せずに放置したままでいると、内部の潤滑油(機械油)が固まったまま劣化する恐れがあり、精度や寿命に悪影響を与えるリスクが高まります。

自家用車を例にとると、月一しか乗らない車と毎日乗っている車では、後者の方が調子がいいのは事実です。しかし、エンジンは走行距離に比例して摩耗していき、耐用年数も短くなります。「たまに休ませつつ、程々使用する」のが、多くのカーオーナーがそうするように、正解の見えない「機械を長持ちさせる秘訣」であり定説です。

高級腕時計も同様です。腕時計のコンディションを知らずに、ワインディングマシーンに無機質にセッティングし続ける行為には、警鐘を鳴らす必要があるかもしれません。ワインディングマシーンの使い過ぎは、高級車で言えば「アイドリング状態」のまま、腕時計を酷使している可能性が高い状態です。その場合、パーツ摩耗も早めてしまい、腕時計の寿命を縮めているケースもあるのでご注意ください。

多くの方が気になるのは、「腕時計は動作させ続けた方が時計には良いかどうか?」ですが、ピアゾ編集部としては、ワインディングマシーンの入れっぱなし(回しっぱなし)については、否定的な見解を持っています。

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『実際にワインディングマシーンでお時計を保管されているお客様のお時計を検査させて頂きますと、自動巻き機構の腕の動きに合わせて左右に回転するローターの動きから、ゼンマイを巻き上げるための一方向回転を得るために、回転方向の切替を行っている切替車が磨耗している事が多く、メンテナンスのオーバーホール時に交換が必須の事が多いです』
『ちなみに、技術者にも聞いて見ましたが、「お時計は人間と同じで、運動させっぱなしだと、返って傷んでしまう事もある」と教わりました』

参考文献:時計修理の日々さんの「ワインディングマシーンの怖い話。」より

『機械式腕時計ユーザーの方の中には、良かれと思って使わない日もゼンマイを巻いておく人は多いのではないだろうか。廣江さんによると、使用しない時にムーブメントを動かすことは無駄に負担をかけることにつながるので、ゼンマイを巻かずにしっかりと休ませることが好ましいそうだ』
『車に例えると常にエンジンをかけているようなもの。とうぜんムーブメントへの負担も増えてしまいます。クロノグラフの場合は必要以上にクロノグラフ針を動かさないほうがいいです。見ていて楽しいので、ついついスタート、ストップ、リセットボタンを繰り返し押してしまうんですよね(笑)。でも、この針を動かしている歯車はとても繊細ですから、あまり摩耗させないことです』
『トラブルが生じている場合、オーバーホールするまでの間は使わないで眠らせておいた方がムーブメントへの負担もなくなります。不具合を承知の上で使い続けると故障の原因になり、パーツを交換したり、新規に製作したりする必要が出てくることもありますので、結果的にかえって高くつきます』

参考文献:「職人に尋ねる、腕時計のオーバーホール」アンティーク時計専門店「ホロル・インターナショナル」の店主、廣江さんのインタビューより

……賛否両論の意見も多く、断定的な物言いは避けますが、機械式時計はゼンマイが“解ける力を動力”としています。巻き上げ過ぎると故障を招き、巻き上げ不足でもトラブルが起きるデリケートな機械式時計……「さじ加減」の言葉通り、ゼンマイは「巻き上げと解ける動作のバランス」「使う(動かす)時は腕に着ける、使ったら休ませる」ことが重要なのではないでしょうか?

ピアゾの腕時計豆知識 
<姿勢と体温、ゼンマイの巻き方と腕時計のクセについて>

面白い一説も合わせてご紹介致します!上記の関連動画「腕時計の保管方法とワインディングマシーンの使用頻度」(※11:30~13:30頃参照)やコメント欄にも触れられている、体温と機械式時計の関係性など、高級腕時計オーナーなら気になる「腕時計のクセ」……事実ベースで関連情報を集めてみました!

『それに手巻きの時計でしたら、毎日同じ時間に巻いてあげないと狂いが大きくなるとか、自動巻でも寝転んでいただけというような動きのない生活をしていると誤差が大きくなる。そんなようにユーザーとともに生活に密着しているかのようなクセが機械式時計にはあるんです。自分の生活リズムに合わせて息づいている感覚が愛着になり、大きな魅力にもなっている』

参考記事⇒雫石高級時計工房 組立師 伊藤勉さんインタビューより

『止まりや遅れといった精度不良が一番多いですね。ただし、本当に故障なのかというと、そうでもないケースも多々見られます。検査しても遅れたり、進んだりということはない。よく調べて分かったのが、ぜんまいの巻き上げ不足だったということもあるのです。そのようなケースでは、お戻しする際に、一言ぜんまいの巻き方についてアドバイスを添える形で対応させていただいています』

参考記事⇒セイコープレミアムウォッチサービスステーション 修理店技能士 笹川修さんインタビューより

『機械式時計はお使いになる方の癖が時計の癖になります。機械式時計には姿勢差と言うのがあります。例えば文字盤を上にして置いたときと時計を立てたときの精度は違います。つまりお使いになる方の一番多い姿勢の精度がその時計の癖になってきます。また、ゼンマイの巻き方や稼動回数も癖になってきます。そうしてお使いになっているうちに時計の癖に慣れ、ご自分の時計になっていきます』

参考記事⇒ブランド時計の通販・修理専門店 門脇時計店さんのHPより

……腕時計と36.5℃環境の真偽については言及できませんが、一般的に寒い日は進みやすく、暑い日は遅れやすい誤差が生じやすい機械式時計。姿勢差や温度差の影響を受けないオート操作のワインディングマシーンを使い過ぎると、思わぬ誤差や「クセ」が生じるかもしれませんね!?

ワインディングマシーンに保管する場合は時計のお手入れと磁気対策が必須

部屋のインテリアとしても楽しめるワインディングマシーン。しばらく使う予定がなくとも、ついついゼンマイをオートで巻き続ける方も少なくないはずです。室内のディスプレイとしても味わいがありますが、果たして機械式時計にとって、「安住の地」なのでしょうか!?

ピアゾ編集部としては……
◎磁気帯びのリスク
◎ワインディングマシーン自体の劣化
◎時計のメンテナンス不足が原因のサビやカビの放置
3つの思わぬトラブルが原因で、大事な腕時計内部にダメージを与えてしまう可能性が高いので、お勧めできません。

一つ目の磁気帯びに関しては、高級なワインディングマシーンであればモーターの永久磁石と時計が一定の距離を取っていたり、モーター周囲に細工をするなどの対策が取られていますが、安価な粗悪品は磁気対策がされていない商品も売られているのでご注意ください。また、「永久磁石(モーター)が原因で機械式時計が帯磁するか!?」については、未知数な部分が多く、どちらが正解かはわからない状況です。

磁気帯びが原因で修理に出す方は多くいらっしゃいますが、「不具合の原因がわからない」という声も多いのが現状です。君子危うきに近寄らず……永久磁石(モーター)と磁気帯びの因果関係は不明ですが、大切な腕時計を帯磁させないためには、磁気発生源に近づけないのが一番の防衛策です。

ワインディングマシーンは長時間作動するモーターと複雑な可動要素が原因で、故障率が高いデメリットがあります。平均的な傾向として、数万円程度のワインディングマシーンは数ヶ月~1年程度。数十万円程度のワインディングマシーンでも、3~4年程度で故障する製品が多いと言われています。

ワインディングマシーンの購入を検討している方は、実際に商品の口コミやレビューをまず確認することを推奨します。「4台買って2台壊れた」や「3ケ月くらいで壊れて困った」だけでなく、「1ヶ月弱で保証が切れたら、すぐに壊れてしまった」などの意見も見受けられます。

お客様の大切な腕時計の高価買取を行うピアゾとしては、「数十万円~数百万円クラスの価値を持つ腕時計を数年で壊れてしまう機械に放置(入れっぱなし)」する行為は、腕時計並びにオーナー様の為にも避けて頂きたいところ。

思わぬ落とし穴かもしれませんが、ワインディングマシーンに腕時計を収納する際に、腕時計の汚れやサビのお手入れをお忘れではないでしょうか?久しぶりに、ワインディングマシーンに収納しておいた愛機を着用した際に、ワイシャツの袖口が汚れてしまった場合は、皮脂や汗が原因の内部のサビを放置している可能性があり、お手入れが急務です。

もう一つ。夏場は特にですが、ワインディングマシーン保管場所の湿気&温度対策は十分でしょうか?ジメジメした梅雨の時期の湿気、夏場の直射日光など、気温や湿気の変動が激しい場所や高温多湿な環境は、予期せぬ腕時計の故障の原因となり得ます。

・長期間使う予定のない腕時計はしっかり保管する
・保管する際は、腕時計の汚れやサビを乾いたクロスで汚れや水気を拭き取る
巻き上げの手間を忘れさせてくれる、便利なワインディングマシーンの盲点かもしれないので、日々のお手入れは欠かさないようにするのをお忘れなく。

時計にまつわるギモン 
<ワインディングマシーンと潤滑油>

ワインディングマシーン肯定派で見かける「ワインディングマシーンに定期的にかけることで、潤滑油の凝固や変質を防げる」という一説……果たして、本当でしょうか!?
否定的な物言いが多いかもしれませんが、信ぴょう性は低いかもしれません。理由は、オイルの品質が向上しているからです。

参考記事⇒「職人に尋ねる、腕時計のオーバーホール」アンティーク時計専門店「ホロル・インターナショナル」の店主、廣江さんのインタビューより

『昔は真冬などにオイルが固まって動かなくなるといった不具合もあったそうだが、現代のオイルは品質が向上しているためオイルが凝固して動作が止まるといったことはめったにないそうだ。
つまりオイルが高品質になったことで、オーバーホールの時期が来ているのに一見調子良く動き続けてしまう。これがかえって厄介な故障の原因にもなりかねない』

参考記事⇒「ワインディングマシーンの必要性。ロレックスなど自動巻き腕時計の疑問」

油のかたよりが軽減される。。。?
『通常ムーブメントの注油では、部位にあわせて数種類(ベタベタ~サラサラ)の油が使い分けられています。
かたよりが考えられるのはサラサラの油ですが、針先程度の微々たる量で表面張力で張り付いており、あまり考えられません』
手巻き機構まわりの油が固まる恐れがある。
『手巻きを行う機構の部品には重め(ベタベタ)の油が使用されています。ワインディングマシーンの使用によって、リューズによる手巻き機構の駆動頻度が減ると油が固まってしまう恐れがあります』

ワインディングマシーンと潤滑油の真偽について、読者の皆様に結論を委ねますが……シンプルに、「使わないなら“保管”する。忙しい複数所持者以外は、自分の手で“調整”する」のがベターかもしれません。手巻き機構周辺はデリケートなパーツなため、動かし過ぎは大敵ですが、全く動かさないでいるのも考えものですね!?

20万再生されている「He Spoke Style」さん(チャンネル登録者数26.6万人)の動画「Do You Really Need A Watch Winder? Yes Or No?」のを見てみましょう。
動画の中で彼は「複数の自動巻き時計をローテーションしている人にはgood ideaだし、ムーンフェイズつきのパーペチュアルカレンダーの時計を持っていて、ずっと着用するわけでないなら購入を考えるだろう」と述べています。
彼はBarrington社からウォッチワインダーをお試しで製品を送られ、所有するGMTマスター Ref.1675を1か月ほど入れて家に置いていたそう。日付の早送り機能がない1675は、日付リセットに非常に手間がかかるため、ウォッチワインダーが有効と考え、その結果に満足していたようです。

動画に対するコメントを日本語翻訳してみました!高評価が多いものを中心に、賛成派・反対派両方の感想を抜粋します。

<賛成派>
『Definitely going to look at one if I ever get a GMT or something that's a hassle to wind. Great as always(GMTや、巻くのが面倒なものを入手した場合は、間違いなく1つを検討します。いつものように素晴らしい)』by Demetrios Leviさんのコメント
『you hit all the points. Bravo! I use Kubik, they work great too.(あなたはすべてのポイントを押さえています。ブラボー!私はKubikを使用していますが、それらも素晴らしい働きをしています。)』by Jさんのコメント ※Kubik:スイス国内で一貫してデザイン・製造しているウォッチワインダーメーカー
『I have been told by my Rolex guy and others who collect far more expensive watches than I do, that its bad for the watch to leave it in a not-running state for too long. The oils will move and stiffen etc leaving you with a watch that actually needs to be serviced far more often than normal(私よりもはるかに高価な時計を収集しているロレックスの人や他の人から、時計が長時間稼働していない状態のままにしておくのは悪いことだと言われました。オイルが移動して固まったりするなどして、通常よりもはるかに頻繁に修理が必要な時計になります)』by David Brownさんのコメント

<反対派>
『I wouldn't need a winder with that PP rotor. Would just bring it with me so I could spin it around all day. High-class fidget spinner.(あのPPローターがあれば、ワインダーは必要ないですね。一日中回転できるように持っていくだけです。高級ハンドスピナーに過ぎない。)』by Teddy Baldassarreさんのコメント
『I think it is worth mentioning that the more you use a watch finder, the sooner you'll need to get your watch serviced. Just like a car, you do need to give your watch a rest(時計ファインダーを使用すればするほど、時計の修理が早く必要になることは言うまでもありません。車のように、時計を休ませる必要があります)』by Purba Jeremiahさんのコメント
『For what’s its worth, I’ve heard from several watchmakers and repairers that watch winders are a really, really BAD idea! They overwind the mechanism, stress the hairspring and add unnecessary wear and tear to your movement meaning more frequent servicing WILL be required. So my eight piece winder now sits silent and motionless as a display case for my watches!(その価値について、私はいくつかの時計職人や修理業者から、時計ワインダーは本当に、本当に悪い考えだと聞きました!それらは過度に機械を巻き上げ、ひげぜんまいに負担を与え、ムーブメントに不要な摩耗を加えます。つまり、より頻繁なメンテナンスが必要になります。だから私の8ピースワインダーは時計のディスプレイケースとして静かに、そして動かずに鎮座しています)』by Doug Mさんのコメント

……海外の評価も国内同様、賛否両論な状況です。ワインディングマシーンに否定的な見解を持つコメントの方が、高評価が多かったですね!有名腕時計ユーチューバーのTeddy さんからは、「高級ハンドスピナー」というウィットに富んだ手厳しいアメリカンジョークも書き込まれています!?

「やらぬ後悔よりやる後悔」という考え方もありますが、「覆水盆に返らず」一度してしまったことは取り返しがつかないのも事実です。使う、使わないの決断は読者の皆様の良識に委ねますが、「危ない橋は渡らない」のが一番のように思えます。

ワインディングマシーンの要点を整理してみました。

◎機械式時計は動かさないより多少動かした方がいい
→月に1、2回たまに動かすので十分
◎機械式時計は動かしっぱなしよりは休ませた方がいい
→特に、普段使いしている腕時計をワインディングマシーンでかけっぱなしにすると、巻き過ぎによるトラブルやパーツ摩耗を起こすためご法度
◎ワインディングマシーンを収納スペースとして使う
→長期間使う予定のない腕時計は、風通しの良い場所でちゃんと保管するのが重要。保管する際は、お手入れも忘れずに

再度、結論を述べますが、ワインディングマシーンはあれば便利なツールなのは間違いありません。しかし、自分の手で時計を調整、ケアすることは、大切な時計の些細な変化に気づくことにも繋がります。

「あれば便利だけど、誰にでも必要なものではない、絶対に必要なアイテムでもない」という認識で留めておくのが賢明かもしれません。勿論、予算に余裕があれば、ワインディングマシーンを検討するのも一つの有効な選択肢でしょう。

高級腕時計の精度・調子維持に手軽なワインディングマシーンの選び方コツ

ワインディングマシーンのマイナス要素ばかり強調してしまいましたが、複数の高級腕時計をローテーションで普段使いする方にとって、巻き上げの手間を減らせるワインディングマシーンは、“時間と手間の節約”の面で大活躍する時短グッズです。実際に使っている方の感想で、「腕時計の調子が良い!」や「精度が安定した」などポジティブな意見もあるので、高級腕時計を幾つも持っている方は有効活用するのもアリな選択肢です!

<ワインディングマシーンの種類>
■1本収納タイプ
■2~3本収納タイプ
■5本以上収納できるタイプ

ウッドケースは高級、プラスチック製はリーズナブル。多機能になっていくほど、価格帯も上がっていきます。インテリア要素で見れば……ある程度の品質を確保したワインディングマシーンは趣きがあり、セッティングするのが毎日の楽しみになる、オシャレなアイテムと言えるでしょう。

お持ちの本数や普段使いの仕方、腕時計を使う頻度次第で、「あれば便利!」なワインディングマシーン。複数の愛機をお持ちの方にとって……
「オーバーホールに定期的に出すから、パーツ摩耗より時計の調子の良さを大事にしたい!」
「セッティングに手間のかかる複雑機構だから、止めるより動かし続けたい」
アクティブな方、時計を止めるのが煩わしい方にはピッタリなのが、ワインディングマシーンの最大のメリットです。

ロレックス本社のメンテナンスチェックに使われている磁気やノイズがほとんど出ないワインディングマシーンです。上記動画7:00過ぎのように、ターンテーブルにセットしてスイッチを押すだけの使いやすさは魅力です。使い方が簡単なのは、いいですね!
セッティングする際は、隙間が出ないようにしっかりと密着させるようにしましょう!

ピアゾの腕時計豆知識 
<パテック・フィリップと純正ワインディングマシーン>

パテック フィリップ 3940 パーペチュアルカレンダー

パテック・フィリップのパーペチュアルカレンダーつきのグランドコンプリケーションモデルなど一部のモデルには、純正ワインディングマシーン機能付きボックスが付属します。パテック・フィリップでは「ウォッチワインダー」ではなく“Self-Winding Cylinder”と呼んでいます。スマホアプリ(PP Cylinder)で時計のキャリバー種類に対応した動作の設定や、バッテリーの状態の確認も可能、という優れモノです。
多機能であればあるほど……止まった際の調整操作も複雑になっていくので、あるとありがたいのもワインディングマシーンの魅力かもしれません。

ワインディングマシーンを選ぶコツは愛用の腕時計にサイズ・重さ・方向・回転数をチェック

  • 巻き上げの方向(両方向巻きor右方向巻きor左方向巻き)と回転数
  • サイズと重量
  • 磁気対策がしっかりしているか

ワインディングマシーンを購入する前に、ご自身の腕時計とワインディングマシーンが適しているかどうか事前に確認しておきましょう!

自動巻き腕時計の回転方向は、「両方向巻き・右方向巻き・左方向巻き」の3種類が存在します。現在は両方向巻きの製品が主流ですが、グランドセイコーの6Sシリーズやタグ・ホイヤーのキャリバー16(※どちらも右方向巻き)など、一部の製品は片方向巻きなので、お持ちの腕時計の回転方向(両方向巻きor片方向巻き)を事前に把握しておくようにしましょう!

一般ユーザー向けのワインディングマシーンには、「時計回り・反時計回り」の一方向のみに回転する製品、「交互回転」も付いた両方向に回転する製品も存在します。現在は両方向巻き・片方向巻き問わず、静音性や巻き上げ効率が向上しているため、デザイン性や収納性、磁気対策を重視して選ぶのが妥当です。

腕時計別の巻き上げ方向については、アルファベット表記で見極めます。以下の表現をご参照ください。

Ref.136660とRef.126067の比較
表記 正式言語 意味
CW CLOCK WISE 右巻き(時計回り)
CCW COUNTER CLOCK WISE 左巻き(反時計回り)
BOTH BOTH CLOCK WISE AND COUNTER CLOCK WISE 両方向(時計回りと反時計回りの両方)
UNI UNIDIRECTIONAL 非公開

非公開のモデルも存在するので、お持ちの時計が「UNI」や見慣れぬ表示だった場合は、メーカーや購入店舗の担当者にご相談ください。

下記リンクは、主要メーカーと有名キャリバーの回転方向と回転数の目安が記載されているので、ワインディングマシーンの購入を検討している方はお役立てください。

関連記事⇒「ワインディングマシーンの回転方向と回転数」

全体的に、650~800回転数が主流ですね!複数の有名ブランドで、幾つかの腕時計をお持ちの方は、モデルごとに操作時に適した回転数が異なる場合が生じます。ワインディングマシーンにセッティングする際は、「回転方向と回転数」が最適な状態かどうかを確認しながら、使用するようにしましょう!

腕時計のサイズ(ケース径)や重量によっては、ワインディングマシーンが適さない可能性があります。「男女OK!」「サイズ調整可能」という製品も多く売られていますが、あくまで一般的なサイズの話……極小サイズのレディースモデルやデカ厚タイプのクロノグラフなど、一部のモデルはワインディングマシーンがサイズ的に無理な恐れがあります。

「ワインディングマシーン サイズ合わない」で検索すると、プチプチやクッションを使用したカスタマイズ方法の口コミも多々見られますが……高級腕時計の内部にどれだけのダメージを与えているかは未知数です。買取のプロの目線で言えば、なるべくやめてほしいのが正直な感想です。

耐荷重を超えた使用方法は、ワインディングマシーンが正常に動いていない可能性があります。お目当てのワインダーを購入する前に、注意書きの「耐荷重について」を把握しておくのが無難です。無理使いすれば、ワインディングマシーンの故障や異常……果ては、高級腕時計そのものが故障するリスクを高めます。本末転倒な結果にならないように、「サイズと重量」が適しているかどうかも要チェックです!!

ワインディングマシーンを購入する場合、注意書きに「磁気対策」について記載されているかどうかは重要です。安かろう悪かろう、安物買いの銭失い……磁気帯びは厄介なトラブルなので、磁気対策が不明な製品はくれぐれも避けるのが賢い買い物です。

前述の通り、「モーター(永久磁石)が原因の磁気帯び」については、不確定要素が多く、関連性について「絶対に大丈夫」と言い切れないので、断定的な物言いは避けます。磁気の強さは距離の2乗に反比例していき、磁気発生源から遠ざかれば遠ざかるほど磁気の影響は弱まります。“磁気の強さと距離、仕掛け”がしっかり対策されている製品は、ワインディングマシーンの中でも良い製品でしょう!

  • 故障率の低いワインディングマシーン(メーカー)を選ぶ
  • 使用頻度が高くなり過ぎないように心掛ける
などにも注意しましょう!決して、安くはないワインディングマシーン。“故障しづらい、故障させづらい”マシーンが、本当に良い買い物だと言えます。

諸説入り交えてワインディングマシーンのメリットとデメリットを紹介した今回の記事はいかがだったでしょうか?不安要素が目立つワインディングマシーンですが、腕時計がゆっくりと回る様子を眺められるのは大きな楽しみの一つです。

ワインディングマシーンのデメリットが気になる方、少しでも愛機を長持ちさせたい方、オーバーホール頻度を減らしたい方⇒使わない一手!
止まった時計のセッティングが面倒な方、パーツ摩耗をあまり気にしない方⇒使うのも手!

価値観や状況は人それぞれですので、自分が重視する「使いやすさ」を第一に判断してみましょう!沢山の腕時計をお持ちの方なら、有効に使えば手間を減らせます。逆に、定期的に壊れてしまうワインディングマシーンの費用をスライドさせて、使いやすい高級クォーツ時計やコスパの良い機械式時計を普段使いとしてもう一台購入するのも、実用性が高くお勧めです!!

最後に、同じモデル・型番でも「保管とメンテナンス」がしっかりされている腕時計は、買取(資産価値)が高くなりやすいのもお忘れのないように。オーバーホールの頻度が増えるということは、数万円~数十万円の手痛い出費が増えます。安い修理店に依頼した際に、純正品以外のパーツで修理された場合、愛機の価値を落とすリスクも高まります。

使うべきか、使わざるべきか、正解を出しづらいワインディングマシーン。使う予定のない高級腕時計がワインディングマシーンに入れっぱなしの方は、パーツ摩耗を減らし、愛機の寿命を延ばすためにも“時々動作を止めて保管”も有効な手段です。

愛機にオーバーホールを必要とした場合、腕時計の分岐点と捉え、“買取”の選択肢も有益です。ピアゾでは独自修理工房を持つ買取業者に修理を安く依頼できたり、パーツ取りで修理費そのものが不要なケースもあります。オーバーホールの予定がある方は、出費とリスクを減らすために、まずはお問合せください。

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