更新日:2022年06月08日
セイコー プロスペックス SPEEDTIMERから、セイコーがオフィシャルタイマーを務める世界陸上オレゴン22を記念した「プロスペックス SPEEDTIMER メカニカルクロノグラフ 世界陸上 オレゴン22 記念限定モデル Ref. SBEC015」が2022年6月10日(金)発売されます。
トラックの質感を表現したダイヤルが特徴の本作。全世界で400本限定(国内100本)と、かなり生産本数が少なめです。気になるスペックや価格など詳細をご紹介します。
2021年に発売された限定モデル「セイコー SBEC007 プロスペックス スピードタイマー メカニカルクロノグラフ リミテッド エディション SBEC007」の流れを汲む本作。そもそも「SPEEDTIMER(スピードタイマー)」ってどんな時計?というところ。
新生「SPEEDTIMER」は、セイコーが長年にわたって培ってきた、計時機器に求められる高い実用性を追求したデザイン哲学に基づいたコレクションです。
クロノグラフ秒針は、ダイヤル外周のタキメーター目盛りまで届く長さを確保し、先端をダイヤル側に曲げることで目盛りとの距離を限界まで近づけ、判読性を極限まで追求しています。プッシュボタンは押しやすく、りゅうずは引き出しやすい形状を追求することで、クロノグラフの重要な要素である優れた操作性も兼ね備えています。また、新たに開発したメタルブレスレットは、適度な厚みと重量感により、重心を下げたケースの安定感と相まって高い装着性を実現しています。 ----セイコー公式サイトより引用(www.seikowatches.com)
なるほどなるほど。なんとなく「ストップウォッチ然」とした雰囲気が漂うのはそういうコンセプトなんですねー。さらに今回の記念限定モデルでは、ビビッドなイエローをクロノグラフ秒針と9時位置の30分積算計に使用している点にも注目です。さらにアスファルトのような”砂目調”のダイヤルは、オレゴン大会の会場で、アメリカ陸上競技の聖地とも言われる「ヘイワード・フィールド」のトラックの質感をイメージしているとのこと。
反射が抑えられているので、さらに視認性を高めていますね。
裏ぶたには、大会のエンブレムがあしらわれています。
イエローがステッチや裏材に使用されたブラックのカーフストラップがオプションで付属しており、文字盤との統一感を楽しむこともできます。
ストラップには、汗や皮脂による革素材の劣化を防ぎ、耐久性を高めるため、裏側の縫目を隠すコンシール加工を施しています。
昨年「SPEEDTIMER」コレクションの登場と同時に登場した新メカニカルクロノグラフムーブメント「キャリバー8R46」を搭載しています。
スタート・ストップ時の指針ずれや針飛びを抑制し、優れた計時精度を実現する垂直クラッチに加え、確実な操作感や安定した動作を実現するコラムホイールなど、「1969 スピードタイマー」から脈々と受け継がれる技術が更に進化を遂げて搭載されており、高い計測精度や耐久性を実現しています。3本のアームが一体となったセイコー独自形状の三叉ハンマーは、クロノグラフ針の瞬時帰零を確実に行い、高い耐久性や優れたメンテナンス性を誇ります。
SBEC015の資産価値を考える際、先行している発売済モデルで比較対象となるのは「セイコー SBEC007 プロスペックス スピードタイマー メカニカルクロノグラフ リミテッド エディション SBEC007」でしょう。SBEC007は2021年11月に、数量限定1,000本、価格352,000円 (税込)で発売されました。
SBEC007 (2021年発売)
定価は同じですが、SBEC007が1,000本限定だったのに対し、今回の新作SBEC015は限定400本、しかも国内は100本限定ですから、生産本数での希少性というと今回の新作に軍配が上がりますね。
SBEC007は2022年6月現在、中古腕時計市場で240,000~320,000円前後で販売されていますので、買取相場で考えてもなかなかの換金率を保っています。ダイヤルのイメージがだいぶ異なりますので、単純比較はしづらいものの、本数の希少性を考慮すると、同様に価値の下がりにくいモデルとなるのではないでしょうか。
モデル | プロスペックス SPEEDTIMER メカニカルクロノグラフ 世界陸上 オレゴン22 記念限定モデル
Prospex Mechanical Chronograph World Athletics Championships Oregon22 Limited Edition |
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型番(Ref.) | SBEC015 |
ケース径 | 横:42.5mm × 縦:45.5mm × 厚さ:15.1mm |
ケース素材 | ステンレス 裏ぶた:ステンレスとガラス (ダイヤシールド) |
ムーブメント | メカニカル 自動巻(手巻つき) キャリバー8R46 |
精度 | 日差+25秒~-15秒 |
駆動期間 | 最大巻上時約45時間持続 |
防水性 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
その他仕様 |
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生産本数 | 数量限定400本 国内限定100本 セイコーウオッチサロン専用モデル |
発売日 | 2022年6月10日(金)発売予定 |
価格 | ¥352,000(税込) |
同じくキャリバー8R46搭載のSSモデル「プロスペックス SPEEDTIMER メカニカルクロノグラフ SBEC011」(税込定価 ¥330,000)も発売されます。
1964年に東京で開催された国際的なスポーツ競技大会の公式計時機材にインスピレーションを得た、クラシカルなブルーカラーを文字盤に採用しているのが最大の特徴です。マットなブラックカラーのクロコダイルストラップを採用していて、よりクラシックな印象がありますね。
最近、時計業界では俄かに”水色ブーム”な感がありますので、こちらも人気が出るかもしれませんね。