更新日:2024年05月31日

【2024年新作】ジェンタデザインが復活!クレドール ロコモティブ GCCR999 300本限定

セイコー クレドール(CREDOR)から、ブランド誕生50周年を記念した限定モデル「Locomotive(ロコモティブ)」が8月9日(金)より発売されます。希望小売価格は1,760,000円(税込)、数量限定300本です。
本作は、「時計界のピカソ」とも呼ばれる巨匠・ジェラルド・ジェンタ(Gérald Genta)がデザインを手掛け、1979年に発売されたセイコーの「ロコモティブ」を復活させたモデルです。

クレドール2024年新作 ロコモティブ Ref. GCCR999

クレドール 50周年記念 ロコモティブ 限定モデル Ref.GCCR999
直径38.8mm、ブライトチタンケース。自動巻きキャリバーCR01搭載。パワーリザーブ約45時間。10気圧防水。世界限定300本(うち国内200本)。1,760,000円(税込)。2024年8月9日(金)発売予定。

発売が発表されるや、問い合わせが殺到しているという噂の「クレドール ロコモティブ GCCR999」。数量限定300本、うち国内はたった200本とのことで、予約完売する可能性が高いですね。
本ブログでは「クレドール ロコモティブ GCCR999」の魅力や知っておきたいポイント、ジェラルド・ジェンタとセイコーの関係など詳しくお伝えして参ります!

ジェラルド・ジェンタと言えば、オーデマ・ピゲの「ロイヤルオーク」やパテック・フィリップの「ノーチラス」など、昨今大流行しているいわゆる”ラグジュアリースポーツ(ラグスポ)ウォッチ”を完成させた人物として知られています。が、セイコーの時計のデザインも手掛けていた、という事実を知る人は少ないでしょう。

一体両者にどのような関わりがあったのか、という点については、セイコーのプレスリリースに詳しいので、以下に引用いたします。

 クレドールの歴史を代表するモデルの一つである「クレドール ロコモティブ」が復活するにあたり、クレドールとデザイナーのジェラルド・ジェンタ氏の関係を紐解きます。

 クレドールは貴金属を素材とした「特選腕時計」から、1974年に日本発の高級ドレスウオッチブランドとして誕生しました。クレドールの語源である「黄金の頂き」には、国産腕時計として、品質と美しさの頂点を極めていくという強い思いがこめられています。そのクレドールが、ブランドならではのオリジナリティを持った「唯一無二のデザイン」を追求し、開発したのが、「クレドール ロコモティブ」です。時計デザイナーのジェラルド・ジェンタ氏によって手掛けられ、1979年に発売されました。ジェンタ氏は、時計史に残る様々な傑作モデルを生み出し、その前衛的で多彩なデザインから「時計界のピカソ」と称された人物です。「クレドール ロコモティブ」は今なお世界中の人々を魅了し、ジェンタ氏とセイコーの深い友情と相互の尊重を象徴するモデルとして、クレドールの歴史に刻まれています。

 開発当時、ジェンタ氏は何度も日本を訪れ、セイコーと親密な関係を築いていました。セイコーのために時計をデザインすることに喜びを感じていたというジェンタ氏は、「クレドール ロコモティブ」を、数々の名作とともに自身の重要な作品の一つと考えていました。「Locomotive」という言葉には「機関車」と「牽引力となるもの」という2つの意味があります。これは、モデル開発時にジェンタ氏が、「クレドールを牽引し、未来を担うモデルになってほしい」という願いを込めて付けた名称です。実際に、「クレドール ロコモティブ」の誕生を契機として、ケースやバンドのデザインに一層の多様性が生まれ、現在まで継承されているクレドールのオリジナリティの確立に大いに影響を与えました。

 ジェンタ氏の寡婦であり、ビジネスパートナーでもあるイヴリン・ジェンタ氏は、「亡き夫は、常にアジアの国や文化に親しんでおり、何度も日本を訪れる中で、その文化、特に職人たちの技を極めようとする姿勢、細部へのこだわり、一目置かれる高度な技術を愛し、セイコーのために働けることを光栄に思っていました。そんな彼ですから、この作品が蘇ることを知ったら、きっと喜ぶと思います。」と語っています。

1970年代後半と言えば、セイコーが引き起こした”クォーツショック”によって、スイス時計産業が窮地に立たされていた頃です。そんなピリピリした時代にありながらも、ジェンタはとても親日家だったようで、あるときセイコー創業家の一員だった服部禮次郎氏と出会って交流を深め、服部氏の個人的な依頼により、ロコモティブのデザインを手掛けることになったのだとか。

1980年代のカタログ

当時のセイコーのカタログには、一体型ブレスレット、特徴的なベゼル、八角形のデザイン、その他ジェラルドの象徴的なデザインの特徴を示すモデルが数多く掲載されていて、セイコーにはロコモティプ以外にもジェンタがデザインした時計がある可能性も高そうですね。そのうち復刻版も出るでしょうか。

ジェラルド・ジェンタについて 
ジェラルド・ジェンタ氏

1931年5月1日ジュネーブ生まれ。

1950年代に時計のデザインを始め、「クレドール ロコモティブ」をはじめとする時計史に残る数々の傑作をデザインした。

最高級時計ブランドとのコラボレーションと並行して1969年に自身の会社を設立。自身の名を冠したブランドを展開し、卓越した作品を数多く生み出した。常に創造と革新を続け、新しい形や素材と時計製造の複雑さを融合させた。前例のないアイデアに取り組むジェンタ氏は瞬く間に世界中の時計業界と時計愛好家から尊敬と高い評価を得るようになった。

2011年8月、80歳で逝去。

クレドール ロコモティプ ジェンタのスケッチ
 「Locomotive」を復活させるにあたり、大切にしたのはジェンタ氏への敬意です。オリジナルモデルの開発時に、ジェンタ氏が描いていた1枚のスケッチから、彼の想いを汲み取り、当時実現できなかった、スケッチの詳細なデザインを再現いたしました。さらに、ジェンタ氏の大胆なデザインコードはそのままに、現代の技術によって機能面のアップデートを加えています。

過去のヒットモデルの復刻、というのは時計界ではよくあることで、「オリジナルのデザインを踏襲しつつ、機能性は最新技術でアップデート」というのがお決まりの謳い文句になっていますが、本作の面白いところは、「よりオリジナルに忠実に」ではなく、「よりデザイン画に忠実に」という点です。

当時の技術では実現できなかったデザインも、現代の技術で再現可能となった、ということですね。新旧ロコモティブのディテールを見比べてみましょう。

左が1979年製のロコモティブ、右が新作ロコモティブ

左が1979年製のロコモティブ、右が新作ロコモティブです。
やや丸みを帯びた六角形のケースやネジ留めされたベゼル、4時位置のリュウズ、そして六角形の中駒を配したブレスレットといった特徴は、新旧どちらも共通するところです。
一方、よりジェンタのデザインスケッチを踏襲した新作のディテールに注目してみましょう。まず分かりやすいのは12時位置のバーインデックスが、1本から2本に変更されている点です。これは現代の時計には多い意匠で、どの角度から見ても時間が読み取りやすいように、という意図によるものです。

クレドール2024年新作 ロコモティブ Ref. GCCR999 文字盤

蒸気機関車からインスパイアされた、グレーがかった黒色の文字盤のタッチも、オリジナルはやや粗削りで主張が強すぎる印象があります。新作では約1600本もの線を機械で彫刻し、まさに蒸気のような繊細なパターンとなっており、結果デザイン画に近づいています。

クレドール2024年新作 ロコモティブ Ref. GCCR999 文字盤だけ

また、リュウズの位置も、よく見ればオリジナルは4時位置からやや上に少しズレていますが、新作ではスケッチ画に忠実に、4時ちょうどを中央とする位置に移動しています。

こうして、オリジナルよりも忠実な、ジェンタへのリスペクト溢れる1本に仕上がったというわけですね。きっとジェンタも草葉の陰から見て喜んでくれているのではないでしょうか。

さて、本作はデザイン面をよりデザイン画へ近づけただけでなく、機能性や審美性でのアップデートが図られています。

オリジナルモデルのケースとブレスレットはステンレススチールでしたが、新作ではよりも軽く錆びにくい、ブライトチタンを採用し、装着感も向上しています。
ベゼルの6本のねじは長期使用に適した機能ねじを採用しています。
ベゼルからケースサイドにかけてヘアライン仕上げとポリッシュ仕上げを施したケースは、美しさを際立たせています。

クレドール2024年新作 ロコモティブ Ref. GCCR999 サイド

少し角度を変えてみればまるでロイヤルオークのように見えるブレスレットも、面取り部分をオリジナルよりやや大きめに取り、ポリッシュ仕上げを施して美観を高めています。

クレドール2024年新作 ロコモティブ Ref. GCCR999 ベルト

搭載するムーブメントは、クレドール専用の薄型自動巻きメカニカルキャリバーCR01。このムーブメントの採用により、クォーツ式だったオリジナルにも負けない9mm以下という薄さとエレガントなフォルムを実現しています。

クレドール2024年新作 ロコモティブ Ref. GCCR999 裏蓋

裏蓋にはLimited Editionという文字と、限定シリアルを表す”No.001/300”という刻印があります。

「クレドール 50周年記念 ロコモティブ 限定モデル GCCR999」をご紹介いたしました。いやー、面白いモデルですよね。
しかし気付けば少し前から、右を見ても左を見てもラグスポ風ウォッチまみれ、という時計界。さらに昨年はIWCがジェンタデザインのインヂュニアを復活させて話題となりましたね。

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二匹目のどじょうを狙っているのか、どうでしょう。定価も近い感じです。
グリーンダイヤル以外さほど跳ねてる印象はありませんが、本作は限定モデルとした点がよかったかもしれませんね。限定となるとやはり欲しい、という方も一定いらっしゃいそうな気がします。

176万円、という価格設定は気軽にホイと買えるものではありませんが、SSの他のラグスポモデル、前述のロイヤルオークやノーチラス、あるいはヴァシュロン・コンスタンタンのオーヴァーシーズ、ショパールのアルパインイーグル、ピアジェのポロ、パルミジャーニ・フルリエのトンダなどを思えば安いです。

限定数が300本、うち国内200本。幻のモデルとなるのか、前例がなさすぎて正直分かりませんが、ジェンタデザインのファンであれば買って損はないのではないでしょうか。

Credor GCCR999の仕様・価格
モデル ロコモティブ
Locomotive
型番(Ref.) GCCR999
ケースサイズ 縦 41.7 mm 横 38.8 mm 厚さ 8.9 mm
ケース ブライトチタン
ムーブメント メカニカル 自動巻(手巻つき) キャリバーCR01
パワーリザーブ 最大巻上持続時間約45時間
精度 日差+15秒~-10秒
防水性能 日常生活用強化防水(10気圧)
ストラップ ブライトチタン
両プッシュ三つ折れ方式中留
ダイアル ダイレクトカットパターンダイヤル(ブラック)
耐磁 あり
生産本数 300本(うち国内:200本)
価格(税込) 1,760,000円(税込)
発売日 2024年8月9日(金)発売予定

※販売開始時期・価格は予告なく変更される場合があります。

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