2019年1月14日(月)～1月17日(木)にスイス ジュネーブで開催されたSIHH(ジュネーブサロン)のカルティエ新作モデル情報をまとめました！

昨年のSIHH2018では「サントス　ドゥ　カルティエ」が復活し、レディースモデルでは３連ブレスレットなどを取り入れたパンテール新作が登場。
また、エクセプショナル-クリエーションにも常識に囚われないカルティエらしい斬新な新作が多数登場しました。
今年も早い段階でプレSIHH2019カルティエ新作情報としてプリヴェ　トノー、リーブル コレクション新作などがリリースされ、昨年登場したサントスには早々と流行の青文字盤が登場し、すでに店頭・オンラインでの販売も開始しています！

そしていよいよ幕を開けたSIHH2019ではメンズではサントスのラインナップが強化されています。
エクストララージサイズのクロノグラフが追加されたほか、サントス・デュモンもブラッシュアップされました。
ではカルティエ2019年新作を一挙にご紹介しましょう。



トノー型の新コレクション、「カルティエ　プリヴェ　トノー」（Cartier Privé Tonneau）です。
もともと1998年より、カルティエは男性をターゲットとした機械式時計の最上ラインとして、「コレクション･プリヴェ･カルティエ･パリ（CPCP）」をスタートさせましたが、2008年で終了していました。

今回はプリヴェの復活ということでしょうか、今回は３針表示のみのモデル２種と、デュアルタイムモデル２種が登場。

３針表示の「カルティエ　プリヴェ　トノー　ラージモデル（Cartier Privé Tonneau Large Model）」は、CPCPラインで発表されたトノーXLモデルを基とし、いずれも100本限定。

パワーリザーブ約38時間の手巻きムーブメント　Cal.1917 MC搭載し、
プラチナモデル　ref. WGTN0005　（予価：21,000ユーロ）は、シルバーダイヤル、ブルーではなく赤いルビーカボションを、
また18KPGモデル　ref. WGTN0006　（予価：18,000ユーロ）はシャンパンダイヤルにブルーカボションを備えています。

ローマンインデックスに青焼きのブレゲ針と、カルティエらしいエレガントな仕上がりです。

「カルティエ　プリヴェ　トノー　スケルトン　デュアルタイム（Cartier Privé Tonneau Skeleton Dual Time）」は、
トノーケースにフィットするよう湾曲した形状を持つ、パワーリザーブ約60時間の手巻きムーブメント9919 MCを搭載し、 こちらもいずれも100本限定で、
プラチナモデル　Ref.WHTN0006（予価：63,000ユーロ）、18KPGモデル　ref. WHTN0005（予価：55,000ユーロ）。
さらに希少なモデルを！という方には、なんとバゲットカットダイヤモンドがセッティングされた20本限定のプラチナモデルも用意されるとか。



SIHH2018ではエレガントなフォルムが特徴のリーブルコレクション新作として、「クラッシュ ラディウーズ ウォッチ」と、ベニュワールをアレンジした「ベニュワール デボルダント ウォッチ」「ベニュワール アンフィニ」「ベニュワール エトレ」「ベニュワール アンテルディット ウォッチ」4本が発表されましたが、
今年はプレSIHH2019モデルとして「ベニュワール・アロンジェ」が２種と、「タンク・シノワーズレッド」、「ディアゴナール」が発表されました！

Cartier Baignoire Allongée Celadon

18KWGケース、パライバトルマリン、エメラルド、ブリリアントカット・ダイヤモンドをセッティング。手巻きCal.Calibre 1917 MC搭載。予定価格：EUR 70,000。50本限定。

Cartier Baignoire Allongée Black

18KYGケース、ブラック・スピネル、イエローサファイヤ、ブリリアントカット・ダイヤモンドをセッティング。手巻きCal.Calibre 1917 MC搭載。予定価格：EUR 60,000。50本限定。

Cartier Tank Chinoise Red

18KWGケース、ルビー、ブリリアントカット・ダイヤモンドをセッティング。クォーツ。予定価格：EUR 60,000。100本限定。

Cartier Diagonale

18KWGケース、70個（計0.90ct）のブリリアントカット・ダイヤモンドをセッティング。クォーツ。 予定価格：EUR 35,000。50本限定。



昨年新たに生まれ変わったサントスウォッチに青文字盤モデルが登場しました！
美しいダークブルーグラデーションのダイヤルに、ホワイトの針が採用されています。
コントラストを際立たせて視認性を向上するためだと思われますが、白文字盤モデルのWSSA0010と比較すると針が太くなりましたね。（以下の写真参照）


もちろん引き続き、簡単にベルト交換ができる「クイックスイッチ」機構と簡単にサイズ調整が可能になる「スマートリンク」機構を備えたブレスレットが採用されています。
搭載ムーブメントは、48時間のパワーリザーブを保有するカルティエの自社製マニュファクチュールムーブメント自動巻きCal.1847 MC。

39.8mmというサイズは日本人男性にもフィットしやすいサイズですよね
こちらのモデルは2019年1月現在、すでにカルティエショップ店頭やオンラインブティックでも販売が開始されています。

サントス ドゥ カルティエ ウォッチ LM にはコンビやゴールドモデルがありますので、
SIHH2019ではコンビモデルW2SA0007（\1,058,400)やゴールドモデルWGSA0012(レザーストラップ2本　\2,106,000)やゴールドブレスレットモデルWGSA0008・WGSA0010(レザーストラップ1本付属　\3,920,400)のブルーダイヤルバージョンが追加されたらよかったんですが、残念ながら今回はこちらのSSモデルのみのようです。



今年はサントス・ドゥ・カルティエにカルティエ最大となる”エクストララージサイズ”のクロノグラフが追加されました！
SS、18KRG、SS×18KYGモデルで展開されますが、特筆すべきはADLC加工とムーブメントですね。
SSモデルはADLC（Amorphous Diamond Like Carbon）というカーボンでコーティングしたステンレススチールをベゼルに採用し、サントスらしくビス留めの意匠を施したラバーストラップまでも用意されています。
このマットな黒、かっこいいと思いますが、最近時計業界では苦戦してる気配もありますので、果たして吉と出るのか凶と出るのか・・・？！

また、搭載するクロノグラフムーブメントは自社製クロノグラフキャリバー1904-CH MC。
1904-CH MCキャリバーは既にカルブル・ドゥ・カルティエ・クロノグラフで採用されているインハウスムーブメントですが、スタート/ストップのためのプッシャーが左側に来るよう変更されています。（リセットは右側のリューズで行います。）
これによって右側のリューズとよりシンメトリックなデザインとなっています。



サントスのスケルトンウォッチにも新作が登場しました。
「Noctambule（ノクタンビュール）」はフランス語で「夜更かし」「夜遊びする人」と言った意味を持ちます。
SSモデルの「サントス ドゥ カルティエ スケルトン ウォッチ　WHSA0007」（$26,800　￥2,970,00）と一見同じようですが、
「サントス ドゥ カルティエ スケルトン ノクタンビュール WHSA0009」ではローマ数字の形状のスケルトン ブリッジにスーパールミノバ夜光が施され、夜になると別の顔を見せるのです。
予定価格はSSモデルに+αで$27,000、という事ですので日本円では2,990,000円ほどとなるでしょう。

また、ムーブメントもXLサイズのサントス・デュモン・スケルトンウォッチにも搭載されている手巻きキャリバー 9612 MCが搭載されています。



サントス・デュモンウォッチは手巻き・XLサイズ・ゴールドモデルのみの展開で、プレステージ感の強い印象でしたが、今年は1904年のファーストモデルのオマージュも込められた、使いやすいクォーツモデルが登場しました。
と言ってもさすがカルティエ、ただのクォーツではありません。
改良されたクォーツムーブメントのパワーリザーブはなんと６年だそうです！
ハイブランドの腕時計は電池交換だけで結構かかりますから、これは嬉しいですね！

さらに需要に敏感なカルティエらしく、LMサイズと、ユニセックスなSMサイズも追加。
素材にもステンレスティールモデルが追加され、当然価格帯は一桁変わるでしょうから、一気に身近な存在となりそうな予感です。

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