更新日:2025年12月01日
詩情あふれるハイジュエリーメゾン、ヴァン クリーフ&アーペルの歴史と技巧を一堂に紹介する特別展「永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル — ハイジュエリーが語るアール・デコ(Timeless Art Deco with Van Cleef & Arpels High Jewelry)」が、旧朝香宮邸を保存・公開する東京都庭園美術館で開催中です。ピアゾスタッフもさっそく現地に足を運び、その華麗なる世界に浸って参りました!
本記事では会期・見どころ・チケットやアクセスといった基本情報に加え、鑑賞を100%楽しむための実践的なコツや、展覧会周辺のプラン提案まで、丁寧にまとめます!
展覧会の基本情報のほか、会場でしか味わえない圧巻の見どころ、「ブルガリ展」に込められた魅力を解説します。
ヴァン クリーフ&アーペルのアーカイブとパトリモニーコレクションを中心に、ジュエリー、時計、工芸品など約250点と、メゾンのアーカイブ資料約60点を展示する大型展です。展示は「アール・デコ」をテーマに据え、1920年代〜1930年代の作品群を中心に、メゾンに受け継がれるサヴォアフェール(匠の技)を体感できる構成になっています。
さらに初めて訪れる方ならば「東京のど真ん中にこんな静寂の広大な空間が!」と驚かずにはいられない緑あふれるロケーションや、そこに佇む旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)のアール・デコ建築とジュエリーの意匠が響き合う点もこの展覧会の大きな魅力です。
本展のメインテーマであるアール・デコは、幾何学的で直線的なモチーフ、大胆な色彩の対比が特徴です。展覧会の目玉として、アール・デコ博覧会(1925年)でグランプリを獲得した《絡み合う花々、赤と白のローズ ブレスレット》(1924)を始め、花や幾何学をモチーフにした様式美と躍動感を兼ね備えた名品が並びます。これらの作品はデザイン史の文脈でも重要で、当時の素材使いや色彩感覚、機能性と装飾の両立を見ることができます。
《絡み合う花々、赤と白のローズ ブレスレット》 1924年
プラチナ、エメラルド、ルビー、オニキス、イエローダイヤモンド、ダイヤモンド
ヴァン クリーフ&アーペル コレクション
© Van Cleef & Arpels
コルレット 1929年
プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド
エジプトのファイーザ王女旧蔵
ヴァン クリーフ&アーペル コレクション
© Van Cleef & Arpels
豪華絢爛なまばゆいばかりのジュエリーに目を輝かせつつも、やはり時計担当としましては、この時代ならではの「シークレットウォッチ」の数々にも惹かれるものがありました。一見ブレスレットのようにも見える「南京錠」モチーフの「カデナ」は文字盤がわずかに傾けられ、「ラペル ウォッチ」は文字盤が裏面に隠されています。これらは女性が公の場で時刻を確認するべきではないと考えられていた時代、さりげなく時刻を確認することができるようにとの工夫から誕生しました。
《カデナ リストウォッチ》 1943年 イエローゴールド、ルビー/《ラペル ウォッチ》 1924年 プラチナ、カルセドニー、パール、エナメル、ダイヤモンド
ヴァン クリーフ&アーペル コレクション
© Van Cleef & Arpels
1950年に誕生した独創的な「ジップ」 ネックレスは、メゾンの革新性と技術力を証明するものです。ファスナーをモチーフとしたジュエリーなんて、誰が思いつくでしょうか。しかし日常のありふれたものを、新しい視点でとらえて芸術品にまで昇華してしまうのが、ヴァンクリーフアーペルの創造性の凄いところ。しかもこのジュエリーは驚くべきことに、実際にジップを完全に閉じるとブレスレットへと姿を変えてしまうのです!
《シャンティイ ジップ ネックレス》 1952年
イエローゴールド、プラチナ、ダイヤモンド
ヴァン クリーフ&アーペル コレクション
© Van Cleef & Arpels
オーストラリアの女優、マーゴット・ロビーは、2015年のアカデミー賞授賞式にダイヤモンドとサファイアをあしらったジッパーネックレスを着けて出席しました。「ジップ」 ネックレスは現代においてもなおその魅力を失わず、ハリウッドの大スターたちの胸元を美しく彩ってきたのです。
このほかにもネクタイをジュエリーとして再解釈した立体感のあるネックレスや、折り畳み構造によりペンダントとしても眼鏡としても使用できるローネット(柄付き眼鏡)、口紅やパウダーコンパクト、ライターなどを収めるケース「ミノディエール」、ローズクォーツと黄緑色のラッカーを組み合わせた常夜灯、アゲートのアッシュトレイなど、美しさと実用性を兼ね備えたジュエリーやアクセサリーなど、モダニズムの魅力を伝える多様な作品が展示されています。
スタッフイチ押しの驚愕ポイントの1つがこちら!ヴァン クリーフ&アーペルの代名詞とも言えるのが、特許技術である「ミステリーセット」です。宝石を留めるための爪が一切見えないようにセットされるこの技法は、まるで宝石が自立しているかのような、滑らかで立体的な輝きを生み出します。
花びらやリボンがモチーフの作品にこの技術が多用されており、宝石本来の美しさが最大限に引き出されています。
ベルベットのような滑らかさを生み出すには極めて高度な技術が求められ、習得するには長い年月を要します。1933年に特許を取得したこの技法はより進化し、ジュエリーの世界におけるヴァン クリーフ&アーペルの卓越性の象徴となり、メゾンはさらにさまざまなバリエーションを生み出し続けています。
新館の会場では、精緻なカットを施した宝石を1つ1つ丁寧にレールにのせて嵌め込んでいく様子など、この驚異的な技術の仕組みを紹介するビデオが流れており、多くの人が見入っていました。この技法による華やかなジュエリーの数々のほか、デザイン画が展示されており、職人の卓越したサヴォアフェール(匠の技)に心底感動させられることでしょう。
このほか、精緻なエナメルワーク、金細工など、メゾンの技術史を紹介するセクションは「職人の手仕事」を実感できる貴重な機会です。新館ではそうした技術のプロセスや道具、図面なども紹介され、制作側の視点からジュエリーを理解できます。
会場構成を担当するのは西澤徹夫建築事務所の西澤徹夫氏。ジュエリーの持つ詩情が建築空間とどう響き合うかを見るのも本展の醍醐味です。展示構成や照明、ケースの配置が作品の見え方に大きく影響するため、ゆっくりと時間をとって鑑賞することをおすすめします。
本展は日時指定予約制です。本展覧会はオンラインチケットの販売を下記の3期に分けて受け付けています。入場枠に限りがあるため、特に週末や夜間開館日は早めの購入を推奨します。
チケット購入サイト→ https://art.nikkei.com/timeless-art-deco/ticket/
| 販売開始日時 | 対象期間 | |
|---|---|---|
| 第1期 | 8月15日午前10:00 | 9月27日~10月31日 |
| 第2期 | 9月15日午前10:00 | 11月 1日~11月30日 |
| 第3期 | 10月15日午前10:00 | 12月 2日~2026年1月18日 |
オンラインチケットは、次の入場時間枠の設定となっています。
※入場時間枠は、入場時間を指定するものです。予約の時間内に入場。滞在時間制限なし。
①10:00-11:00 ②11:00-12:00 ③12:00-13:00 ④13:00-14:00
⑤14:00-15:00 ⑥15:00-16:00 ⑦16:00-17:00 ⑧17:00-17:30
展覧会観覧料は一般 1,400円・大学生 1,120円・高校生・65歳以上 700円です。
※団体受入なし/中学生以下は無料などの条件あり。最新の料金設定は公式で再確認してください。
最寄り駅は都営三田線・東京メトロ南北線「白金台駅」1番出口より徒歩約6分、JR山手線・東急目黒線「目黒駅」から徒歩約7分です。会場近くの駐車台数が限られるため、公共交通機関利用が便利です。
【東京都庭園美術館】
〒108-0071 東京都港区白金台5-21-9。
◯目黒駅 JR山手線 東口/東急目黒線 正面口より徒歩7分
◯白金台駅 都営三田線/東京メトロ南北線 1番出口より徒歩6分
本展は写真撮影禁止となっています。
長傘は持ち込めませんので、入り口の傘立てへ。大型バッグや折り畳み傘などはロッカー(コイン返却式)へ預けることができます。
また、ショーケースなどに近付き過ぎず、手を触れないように注意しましょう。
平日の午前中か、夜間開館日(公式が設定する日)を狙うと比較的ゆったり鑑賞できます。美術館は建物自体が見どころなので、まずは建築(本館の装飾)をざっと眺めてからジュエリーへ向かうと、時代背景とデザインの響き合いがより理解しやすくなります。展示ケースには近づきすぎず、ガラス越しの見え方の違いにも注目してみてください。鑑賞後は庭園散策や近隣のカフェで余韻を楽しむのがおすすめです。
新館1階にあるミュージアムショップ リュミエール(Museum Shop Lumière)では、庭園美術館のオリジナルグッズや展覧会グッズのほか、図録や芸術関連書籍などを取り揃えています。営業時間:10:00-18:00(入館は17:30まで)。
今回のヴァンクリ展では、図録のほか、A4サイズのオリジナルトートバック、ポストカードなどが販売されています。多くの人が買い求めていたのが、トートバックです。
展覧会のフライヤーなどにも採用されているヴァンクリらしいグリーン地にゴールドの文字がプリントされていました。スタッフは買いませんでしたが、ヴァンクリのジュエリーボックスを彷彿とさせるグリーンカラーは、愛好家の心をくすぐるのかもしれませんね。
ミュージアムショップに隣接する新館1階の「Café TEIEN(カフェ テイエン)」。緑豊かな庭園を眺めながら、展覧会鑑賞後の余韻に浸りつつちょっと休憩するのもオススメです。
白を基調にした、自然光が注ぎ込む居心地の良い空間で、目でも楽しめる彩り豊かなデザートや軽食のほか、美術館で行われる企画展にちなんだコラボメニューも用意されています。
アール・デコ博覧会開催100周年記念 企画展特別デザート
ムース ポワール“パルファン” - 香水塔のイメージ
Mousse Poire“Parfum”
950円
見るからに素敵すぎるカフェ、店内に24席、テラス席12席用意されていますが、展覧会中はいつも行列です。お時間に余裕のある方はぜひ。
正門横のレストラン「comodo」では、窓の外に広がる緑豊かな庭園の景色を眺めながら、イタリアンとフレンチが融合した料理を楽しむことができます。目黒通りから正門を入ってすぐのところにあり、美術館に入らず食事だけでの利用も可能です。
展覧会中は予約で埋まってしまうことがほとんどですので、事前予約をお勧めします。通常のメニューのほか、期間限定のコラボメニュー「アール・デコ博覧会開催100周年記念特別ランチコース」も用意されています。
また、満席だった場合は、テイクアウトメニューをテラス席で楽しむのもいいかもしれません。詳細は現地にてご確認くださいね。広大なお庭ではピクニックに訪れた地元の親子連れなどがのびのびと過ごす様子も見受けられました。なんとも優雅ですね。
最後に、当日を快適に楽しむために、まず公式サイトで日時指定チケットを確保し、入館ルール(館内は撮影不可・手荷物規制)を確認しましょう。
会場は白金台または目黒駅から徒歩圏内とでアクセス良好、旧朝香宮邸という建築自体が見どころなので少し早めに着いて館内をゆっくり回る余裕を作ると満足度が高まります!
展覧会は学術的な背景解説も丁寧なので、ジュエリー好きだけでなく「アール・デコ」や「工芸技法」に興味のある方にも強くおすすめします。最新情報・チケット購入は必ず公式ページを参照してくださいね!
東京都庭園美術館という絶好のロケーションで、ハイジュエリーの世界に浸る、またとない機会です。都会の喧騒を忘れて、ほんのひと時、非日常のゆったり優雅な時間を味わってみてはいかがでしょうか。
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