更新日:2021年01月26日
つい先日もアジア限定のグランドセイコー SBGJ241をご紹介しましたが、本日はアジア限定の新たな純白ダイヤルモデル、グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカル自動巻3DAYS アジアリミテッドエディション Ref.SBGR319をご紹介します!率直に言ってこれは本当に美しい!!
SBGR319のケースは42mmと、グランドセイコーとしては大きめの部類。さらにステンレススティール製ケースですので、「スノーフレーク」と言えば真っ先に皆さんが思い浮かべるであろうブライトチタン製の「SBGA211」ほど軽くはありません。ただ、ベゼルやケースの側面、ラグのファセットなどが歪みのない鏡面仕上げである点は共通していますね。
SBGJ241のダイヤルは、機械式モデルを製作するグランドセイコーの雫石高級時計工房から望む名峰・岩手山の冬の情景を捉えています。
針やインデックスはすべて鏡面仕上げが施され、角度によっては輝いても黒くも見えます。また熟練の職人技が均一に仕上げたブルースチール針が雪原のようなダイヤル上でより一層美しいコントラストをなしています。
文字盤全体に一見ランダムに配置された線は雪に覆われた山の平原に吹く冬の北風を想起させます。和紙の質感に似た仕上げがさらに美しさを引き立てています。これは従来の「岩手山パターン」や「信州の雪白ダイヤル」とはまた異なった意匠で、新たなスノーフレークダイヤルのパターンと言えるのではないでしょうか。
雫石高級時計工房から見える名峰岩手山の山肌に刻まれた無数の尾根を表現した「岩手山パターン」は、2006 年に発売された「SBGL001」で初登場し、「SBGJ201」などにも採用されています。
「SBGJ201」岩手山パターン
また、塩尻の工房から望む穂高連峰に積もった雪をイメージした通称「信州の雪白ダイヤル」は2005年10月に発売されたスプリングドライブモデル「SBGA011」に初採用されたもので、ザラザラした雪面を表した質感が特徴です。「SBGA211」はこちらの系譜ですね。
「SBGA211」雪白ダイヤル
SBGR319のダイヤルは「岩手山パターン」とも「雪白ダイヤル」とも違うことがお分かり頂けたでしょうか?!グランドセイコーの美しい文字盤は進化が止まりませんね!
SBGJ241に搭載するのはメカニカル自動巻3DAYSムーブメント キャリバー9S68。カレンダー機能を備えた自動巻メカニカルの径大ムーブメントで、静的精度は平均日差+5秒~-3秒 (携帯精度:平均日差+10秒~-1秒)と高い水準です。
キャリバー9S68はシースルーバックから鑑賞可能。獅子の紋章と”LIMITED EDITION”、限定のシリアルナンバーが記されています。
アジア市場限定350本の「グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカル自動巻3DAYS アジアリミテッドエディション Ref.SBGR319」。世界的に人気となった「スノーフレークダイヤル」の新たな解釈が見て取れましたね。
定価はAUD 7,500(オーストラリアドル)、2021年1月現在のレートで換算すると約600,000円ほど。ほぼ同じスペックと考えられるメカニカル3Days SBGR307が528,000 円(税込)ですので、若干お高くなっています。
(左)SBGR319 (右)SBGR307
とはいえグランドセイコーの美しい文字盤は、もはや世界で戦える武器。SBGR319はこのグランドセイコーが誇る職人技による芸術的な文字盤を備えているだけでもかなりの付加価値と言えるでしょう。
モデル | グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカル自動巻3DAYS アジアリミテッドエディション
Grand Seiko Heritage Collection ASIA LIMITED EDITION |
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型番(Ref.) | SBGR319 (9S68-00D0) |
ケース素材 | ステンレス |
ケースサイズ | 直径42mm ×厚さ13.1mm |
ムーブメント | メカニカル自動巻(手巻つき)Cal.9S68 |
駆動時間 | 最大巻上時約72時間(約3日間)持続 |
精度 | 静的精度:平均日差+5秒~-3秒 (携帯精度:平均日差+10秒~-1秒) |
防水 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
その他 |
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限定 | アジア市場限定350本 |
価格 | AUD 7,500 |