IWC、円安の影響で値上げか？

師匠も走る師走。何かと忙しい年末ですが、
IWC（International Watch Company/インターナショナル・ウォッチ・カンパニー）が一部のモデルを、2018年1月1日より価格改定する、というニュースが飛び込んできました！

定番商品として人気を誇るパイロットウォッチを始め、多くのモデルが対象となり、マーク18、クロノグラフなども価格が上がります。
IWCファンの皆様には残念なお知らせですね・・・。
値上げ幅はモデルによってまちまちですが、平均して5％程度の値上げ、という情報もあります。
今年8月にはカルティエの価格改定もありましたが、やはり為替変動の影響は避けられないのでしょうね。

IWC2018年はどのモデルが値上げされるの？！

さて今回2018年1月の価格改定で気になるのは、値上げ対象となるモデルはどれなのか、ということです。
一部をご紹介しますと・・・。

ポルトギーゼ・クロノグラフ
￥799,200（税込）⇒￥815,400（税込）
（IW371491、IW371447、IW371446、IW371445）

パイロットウォッチ・マークXVIII（レザーストラップ仕様）
￥496,800（税込）⇒￥529,200（税込）
（IW327001、IW327004、IW327002、IW327003）

ポートフィノ・ハンドワインド・エイトデイズ
￥1,080,000（税込）⇒￥1,134,000（税込）
（IW510102、IW510103、IW510106）

100万円前後までの腕時計で2～5万円程度値上がりとなります。
数パーセントの違いでも、これって結構な金額じゃありませんか？

IWCの腕時計を買いたいとお考えの方はお急ぎになったほうが良いかもしれませんね。

しかし個人的にはドルでの定価と円相場を考えると、現在もそんなに格差があるというような定価設定ではないように思えます。
例えば本日2017年12月時点で、
「ポルトギーゼ・クロノグラフIW371491」は、
ドル定価　$6,900、日本定価￥￥799,200。
単純に割ると1ドル＝約113円。
これは現在の円相場で考えるとほぼピッタリ。

「パイロットウォッチ・マークXVIII　IW327001」は、
ドル定価　$3,950、日本定価￥496,800。
単純に割ると1ドル125円ぐらいの計算になってしまいます。
えっ、日本で買うとすでに5万円ぐらい損してない？！
なのに値上げしちゃうの？

まぁ一方で、
「ポートフィノ・ハンドワインド・エイトデイズIW510106」は、
ドル定価　$9,900、日本定価￥1,080,000。
単純に割ると1ドル109円ぐらいの計算になってしまいますから、これはちょっと「内外の格差」があると言えるかもしれません。

なんにせよ、値上げの背景には為替の影響だけでなく、材料の仕入れ値の値上がりとか、全体でバランス調整とか、売れ筋商品の戦略とか、
様々な事情があるんでしょうね。

IWC価格改定の足跡を辿ってみた

さて高級腕時計はけっこうな頻度で価格改定という名の「値上げ」が行われています。
気づいたら10万円以上アップしてた、なんてこともあってほんとびっくりします。

そんな中昨年2016年7～8月には、
リシュモングループのIWC、パネライ、カルティエの3ブランドが当時の円高の為替状況を鑑みて、
相次いで値下げした価格に改定されました。
腕時計業界では「値下げ」というのは非常に珍しく、それほど円高が進んだんだな、ということが言えますね。

結果的にIWCの値下げ幅は、モデルによりますが、平均して6～7％前後程度だったかと思います。
さらにIWCはその後2016年12月にも再度、一部価格改定がありました。

しかし円高はそうそう続きません。
今年2017年8月にカルティエは「内外価格差の是正」を狙ってまた一部商品を値上げしましたが、
ついにIWCにもその波が来たか・・・という感じですね。

まぁ確かにですね、

2016年8月、値下げした当時の為替は、1ドル＝102円。
それが本日2017年12月21日時点では、1ドル＝113円。
11円、１割程度といっても、腕時計のような高額商品ではかなりの差になりますよね。

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