最終シリアルに近いV品番のみに存在しており、流通量は非常少ない。

前の記事ではロレックスエクスプローラーⅠ 14270 E品番・X品番 のブラックアウトをご紹介しましたが、今回は114270 V品番のブラックアウトをご紹介。

エクスプローラーⅠと言えばブラックダイヤルに3・6・9のアラビア数字、12時位置に配されたトライアングル、視認性を重視したシンプルなデザインで屈強なステンレス製のボディ。誕生当初からこの基本スタイルはほとんど変わることなく、”正確な時間″のみを表示するという一点に徹しています。そんな洗練されたデザインの中にある微細な違いは、ただそれだけでダイヤルの表情を大きく変えます。

Ref.114270のブラックアウトは他の世代のように初期生産分というわけではなく、最終シリアルに近いV品番のみに存在しており、流通量は非常に少数。また、黒ラインに置き換わったタイプではなく、メタル地が露出したタイプのブラックアウトです。レターの色も確認されているのはホワイトのみ。

一見、Ref.14270の黒ラインなしメタルむき出しバージョンと同じ仕様のようにも思えますが、使用されている夜光塗料が異なり、Ref.14270はトリチウム夜光のため6インデックスの下部には「T SWISS-T<25」の表記、Ref.114270はルミノバ夜光のため「SWISS MADE」の表記となります。

ちなみに、もともと、3・6・9インデックスの白ラインは夜光ではなく、光るのは12時のトライアングルとバーインデックスのみなので、その視認性に大きな違いはないと言えます。

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